ファーウェイP30 liteなどの制裁前機種もAndroidアップデートされないかも

日本の2020年上半期で最も売れたSIMフリースマートフォンはHuawei P30 liteでした。

アメリカの制裁によりHuaweiの新しい機種はGMS(Google Mobile Service)が使えません。

P30 liteなどのような制裁前の機種は普通に使えますが、どうやらそう簡単には事が進んでいないようです。

そうですAndroidアップデートがこの先されないかもしれません。

 

アメリカ商務省ライセンスが有効期限切れ

The expiration of the license also means that Google won’t be able to send software updates to Huawei cell phones, which run on Google’s Android operating system.

Earlier this year, Google said the U.S. trade ban meant it was prohibited from providing its technology or apps to new Huawei phones, but that it was still able to update Huawei phones that had been on the market before the trade ban was announced in May 2019.

“We have continued to work with Huawei, in compliance with government regulations, to provide security updates and updates to Google’s apps and services on existing devices, and we will continue to do so as long as it is permitted,” Google said in that February statement.

On Friday, Google spokesman Jose Castaneda said it was the temporary general license that had allowed the company to send those updates. He declined to comment further.

参照:https://www.washingtonpost.com/business/2020/08/14/huawei-temporary-general-license-expires/ 様

 

Googleによるとライセンスの有効期限が切れるとファーウェイ製スマートフォンなどの端末にAndroidのアップデートが出来なくなると言っています。

 

またGoogleは2019年5月にアメリカによる制裁が発表される前の機種に対してはファーウェイ製端末のアップデートが出来たと述べた。

 

「私たちは、Huaweiと協力して、政府の規制に準拠し、既存のデバイスでのセキュリティ更新とGoogleのアプリとサービスの更新を提供してきました。許可されている限り、これを継続します」とGoogleは2月に述べました。

 

GoogleスポークスマンのJose Castaneda氏は「同社がこれらのアップデートを送信することを許可したのは一時的な一般ライセンスである」と述べた。

Jose Castaneda氏はそれ以上のコメントを拒否しています。

 

一時的一般許可証(ライセンス)

そもそも何で今になって制裁前の機種に今、この問題が起きているのか不思議ですよね。

新しい機種はGoogleサービスが全く使えないのは皆さんもご承知でしょうが、古い端末など制裁前の機種は現在もGoogleサービスが使えており不便は無いかと思います。

実は一時的一般許可証の有効期限を延長してたんですね。

考えたら、アメリカの制裁で全ファーウェイ製端末に対してGoogleサービスを使えなくすると一番困るのはユーザーです。

そこで制裁前の機種に対しては一時的一般許可証の有効期限を延長していた訳です。

 

しかし今月の13日に一時的一般許可証が期限切れになり今後は制裁前の機種もアップデートされない可能性が出てきました。

5月にアメリカ商務省は「おそらく最後の90日間の延長」と付け加えました。

そして8月13日に期限が切れたと、、、

そして延長もされないだろうというのが今回のニュースです。

 

Huaweiスマートフォンは今後どうなるのか?

新しいスマートフォンはもちろん自社独自の路線を進むしかありません。

GMS(Google Mobile Service)が使えないのでHMS(Huawei Mobile Services)を搭載しておりアプリはAppGalleryと言う独自のアプリストアからダウンロードする仕組みです。

ただし現時点ではお世辞にもアプリの数が多いとも言えずGoogleサービスが使えないためにGoogleマップやGmailなどはもちろん使えません。

良く新型のHuawei製スマートフォンで「ブラウザで使えば良い」とか「AppGalleryにLINEはあるから困らない」とか見ますが、そこまでしてHuawei製スマートフォンを使いたいのかなって思います。

ガジェット好きなら新型のHuawei製スマートフォンの完成度の高さを実感したいでしょうが極一部の方だけです。

Android端末はGooglePlay以外からも直接インストール出来のはご承知の方も多いでしょう。

apkファイルでインストールすればいいのですが野良アプリになるのでリスクもあります。

別の機会に書こうと思いましたが自社製チップであるKirinも製造できません。

Kirinチップは現在、底が尽きかけていて今後の製造も製造してくれるサプライヤーが無い状態です。

政治的な話になりますが台湾のTSMCはもう作ってはくれません。

中国は自国で生産を進める事になるでしょうが技術が追いつくまでには4~5年かかるだろうと言われています。

台湾の優秀な人材をお金で引き抜いてますよね。 昔の日本のように、、、

TSMCから100人近く引き抜かれたと報道があったので追記すると、予想より早く追いつきそうですね。

今後もこう言った引き抜きは多くなりそうですし、一気に加速するかもしれないですね。

この辺りは機会があれば詳しく書きたいと思います。

 

制裁前の機種のアップデートはどうなるのか?

今回のニュースですが延長されなかった所に答えがあるのだと思います。

可能性の話なので延長をされるかもしれません。

ただ筆者個人は望みは薄いと思います。

Huaweiのスマートフォンを今購入するのは控えた方が良さそうです、制裁前の機種(例えばP30 liteとか)もアップデートは無いと思います。

繰り返しますが個人的な感想です。

買うのは自由ですがあえてリスクの高いスマートフォンを選ぶのはどうかなって感じです。

 

最後に

Huawei製の端末は新旧問わずに手を付けないのが良いかと思ったニュースでした。

この先に考えられるのは中国製スマートフォンですね。

OPPO、XiaomiなどはHuaweiの穴を埋めるべく日本市場をかなり開拓しました。

この他にもメーカーはありますがすべてアメリカの制裁でHuaweiと同じ道を進むかもしれません。

まぁ中国はずいぶん前からGoogleやAmazonなどを締め出していて都合の良い部分だけを使っているのでアメリカ側から見れば「全部使うな」って事になりますよね。

これも別の機会に書こうと思いましたが中国は「グレート・ファイアウォール」がありそれに対してアメリカは「クリーン・ネットワーク」計画を発表しました。

ネット自体が2つに分かれる世界が来ていますね。

政治的な話ですがネットワークも2つに分かれる事になるので日本はアメリカにつくでしょうし、そうなると中国製スマートフォンは使えなくなりますよね。

この事からも今回のニュースは可能性では終わらないと思います。