Google Pixel 8 Pro レビュー パフォーマンス、カメラ性能

またまたGoogle Pixel 8 Proを買っていたのですが色々な事情によりレビューが遅れました。
円安にも関わらず去年はお祭り状態だったPixel 7 Proとは変わって強気な値段（適正価格ですが、、、）でiPhone 15 Proとの価格差は1万円だと悩みますね。
今回は購入したGoogle Pixel 8 Proのパフォーマンスとカメラ性能に重点をおいてレビューします。

Google Pixel 8 Pro レビュー

Google Pixel 8 ProはGoogleが2023年10月12日に発売した5G対応SIMフリースマートフォン。
3世代目のGoogle Tensor G3を搭載したモデルです。

Google Pixel 8 Pro　スペック

※横にスクロール出来ます。

※横にスクロール出来ます。

同梱物外観

購入機種はPixel 8 Pro　Porcelain　256GBになります。

Google Pixel 8 Pro本体にUSB Type-C to Type-Cケーブル、クイック スイッチ アダプター、SIMピン、クイック スタートガイドと最低限となっています。
充電器は付属していないので前から持っている充電器か新たに買う必要があります。
ちなみにGoogleストアで購入するとGoogleストアで購入時に2,500円オフのプロモーションコード（Watch、ワイヤレスイヤホンのみ）、新規でpovo2.0で使える3GBのキャンペーンコード、LINEMO契約でPayPayポイントがもらえるコードが付いてきます。
初期特典としてはGoogle25周年のピンバッジ、Googleのきんちゃく袋、Google Pixel ポーチがもらえました。

外観

Pixel 7 Proと比較していきます。

ディスプレイは6.7 インチ有機ELディスプレイでとても見やすいです。
前面カメラは上部中央にパンチホール型となっています。
ディスプレイはPixel 7 Proから変更点が多いです。
Pixel 7 Proの3,120x 1,440から2,992×1,344と解像度は落ちていますが気になるほどでは無いです。
Pixel 7 Proの不評だったエッジディスプレイからフラットディスプレイになっています。
アスペクト比も19.5:9から20:9とより縦型になっています。
リフレッシュレートも1Hz～120Hzとついに1Hzからになりました。
一番嬉しいのはピーク輝度が2,400ニトとPixel 7 Proの1,500ニトより大幅アップで外でもかなり見やすいです。
これでサイズがほとんど変わらず、逆に少しだけコンパクトになっています。

上がPixel 7 Pro、下がPixel 8 Pro
右側面はPixel 7 Proと変わらず上が電源ボタン、下がボリュームボタンになアつています。微妙にボタン位置が異なるのでPixel 7 Proのケースは使えないですね。
実際にベルロイのケースに入れてみたらキッチリはまりましたがボタン操作がし辛いです。
カメラの出っ張りは写真ではわかり難いですがPixel 7 Proの2.5mmからPixel 8 Proは3.2mmと大きくなっています。
※カメラの関係でPixel 7 Proの方が大きく見えますが縦の長さは0.3mmしか変わりません。

上部はアンテナ位置やマイク穴が逆になっています。

下部はPixel 7 Proとほとんど変わりが無いです。
イヤホンジャックはありません。

左側面を見ると下のPixel 8 Proの方がカメラ部の出っ張りが大きいのが分かるでしょうか？
SIMカードスロットの位置が違うぐらいでほとんどPixel 7 Proと変わりは無いです。
物理SIM1枚+eSIMのDSDVに対応していますがSDカードには非対応です。

左がPixel 8 Pro、右がPixel 7 Pro。
カメラ位置は左から広角カメラ、超広角カメラ、望遠カメラとなっています。
サイズがほとんど変わっていないのが分かるでしょうか？
76.5mm x 162.6mm x 8.8mmでPixel 7 Proと比べて0.1mm x 0.3mm x 0.1mm小さくなっていますが厚さに関しては0.1mmと言ってもカメラバーの厚みが0.7mm厚くなったので薄さは感じにくいですね。
50MP広角 F1.68
48MP超広角 F1.95 FOV125.5°
48MP望遠 F2.8 光学ズーム5倍 超解像ズーム最大30倍となっていて超広角カメラが12MPから48MPと解像度がアップしています。
また全体的にレンズが明るくなっています。
望遠カメラだけPixel 7 Proはカメラバーで別になっていましたが3眼一体式になりました。
ちなみにPixel 8 Proのフラッシュライト下の黒い部分が温度センサーです。
5cmまで近づける必要があるので使い方は難しいですね。（表面温度なので体温も難しいです）

初期状態

いつもだとアプリ一覧も見るのですが忘れていました。申し訳ありません。

スクショもボリュームが出ていてすいません。
Wi-Fi接続OFFでセットアップしたので3.8GBしか使用していません。
通常だと10GBぐらいだと思います。
この後Pixel 7 Proから全部移行したので72GB使用済みになっています。もちろんこの際にアップデートなどしたのでやり直しが出来ないです、、、

ベンチマーク

AnTuTuベンチマークスコアとPCMark for Android Benchmarkでパフォーマンス性能を見てみます。

AnTuTuベンチマークスコアの様子。室温28℃での計測。
Pixel 7 Proの80万台と比べて100万前後とアップしています。
筆者は十分だと思いますが、Snapdragon 8 Gen 3を搭載したXiaomi 14が約200万点、Dimensity 9300が220万と考えるとかなりの差ですね。
価格差を考えるとiPhone 15 Pro（A17）の16万前後が熱問題も考えて一番良いかもです。
AnTuTuベンチマークですが1回目は緩やかに温度が上昇していますが2回目、3回目は38°を境に温度が下がる辺りクロックを制限しているのかもしれません。

PCMark for Android Benchmarkの様子。
バッテリー検証はディスプレイの明るさ50％、リフレッシュレート120Hz、音量50％、Wi-FiをONで計測。100％から20％までの時間を計測してくれます。
パフォーマンスは12292点、バッテリー駆動時間は12時間40分でした。
Pixel 7 Proはパフォーマンスが11987点、バッテリー駆動時間は13時間55分です。
うーん、、、な結果ですね。パフォーマンスはSnapdragon 870程度。
バッテリーはPixel 7 Proと比べて1時間15分も少ないです。

カメラ性能

容量の関係上横800ピクセルまでに圧縮した写真なので参考程度にお願いします。
比較対象としてPixel 7 Proと比較しています。
どちらもオートでなるべく中央付近でタップしてピントや露出の処理をさせています。

Pixel 8 Pro　超広角カメラ
圧縮しているのでわかり難いですがPixel 7 Proと比べると葉っぱなどの解像感が高いです。
その反面、右下の花壇の黄色い花がややボケています。
Proモードでは無いので同じ12.5MPですが日差しの差し込みでHDRになったのが原因ですかね。

Pixel 7 Pro　超広角カメラ

Pixel 8 Pro　広角カメラ
Pixel 7 Proは日差しの差し込みが少しあって不利ですがやっぱり解像感が高いですね。

Pixel 7 Pro　広角カメラ

Pixel 8 Pro　望遠カメラ（望遠5倍）
望遠カメラも解像感が高く明るくハッキリとした写真に出来上がってます。
後ろの暗い森の部部で良く分かると思います。

Pixel 7 Pro　望遠カメラ（望遠5倍）

Pixel 8 Pro　ポートレート
Pixel 7 Proと比べると奥のベンチを見ると分かりやすいですがボケが多くなった印象です。

Pixel 7 Pro　ポートレート

Pixel 8 Pro　逆光撮影
Pixel 7 Proと比べて空は明るく森や建物がクッキリしています。

Pixel 7 Pro　逆光撮影
全体的に白ボケて見えます。

Pixel 8 Proマクロ撮影
Pixel 7 Proと比べてやはり背後のボケ感が強いですね。

Pixel 7 Proマクロ撮影

夜間撮影

Pixel 8 Pro
この場所はかなり真っ暗な状態です。
Pixelは夜間撮影に強いですがこれだけ暗くても全体的にシャープに映っていると思います。
特に左下の建物の光の白飛びが抑えられています。

Pixel 7 Pro

Pixel 8 Pro
パチンコ屋さんのネオンを撮った写真ですが全体的に暗い所は暗く、明るく映っていますが筆者の感覚だとPixel 7 Proの方が肉眼に近い出来だと感じています。
この辺りは残念に感じます。

Pixel 7 Pro

Pixel 8 Pro　超広角
パッと見は同じように見えますがPixel 8 Proの方が全体的にやや明るく映っています。
白飛びも抑えられてますね。

Pixel 7 Pro　超広角

Pixel 8 Pro　広角
広角もやや明るく解像感が高いです。

Pixel 7 Pro　広角

Pixel 8 Pro　望遠（5倍）
望遠でもコミック・インターネットの看板を見て頂きたいのですが解像感が高く光も抑えられているのが分かると思います。

Pixel 7 Pro　望遠（5倍）

こんな方にオススメ

• 望遠がある機種が欲しい方。（現在でも最大9万円の下取りはされます※執筆時点）
• Android派でカメラ重視の方。
• スマホで綺麗な写真が撮りたい方。
• 防水/防塵、おサイフケータイ対応は外せない方。
• 指紋/顔認証対応が欲しい方。
• ワイヤレス充電やイヤホンなどの逆充電が必要な方。
• ヌルヌルな120Hzのリフレッシュレートが体験したい方。
• 6.7インチの大画面でグリップが良い機種が欲しい方。

オススメケースとフィルム。

ケース（筆者はブラックを買いました）

TPUフィルム（筆者が買った物が在庫無しだったのでTPUで評判の良いものを選んでます）※試しに100均で適当なガラスフィルムを買って貼り付けましたがロック解除率が悪すぎたのでフィルム一択だと思います。

感想まとめ

Pixel 7 Proはお祭りのような状態で価格もPixel 8 Proよりも35,600円ほど安く15％オフに下取りで61,500円、ストアクレジットで5万円分と実質タダの状態もありましたが流石に今年は円安の価格を反映させましたね。
Pixel 8 Proは下取りとストアクレジット5万円分を考えると良いスマホだと思いますがGoogleストアで買いたいものが無く（1年後にまたPixelを買うのならアり）下取り用のスマホも無い場合だと価格差1万円のiPhone 15 Proと悩まれた方が今年は多いように思えます。
Pixel 7 Proで残念感があったエッジディスプレイからフラットディスプレイになりカメラの完成度も高くなったので筆者は満足しています。
ゲームをやらないのであまり気にしていませんが、ガチでゲームをやる方は望遠カメラは要らないですしSnapdragon 8 Gen 2の安いスマホかiPhoneが無難ですね。
重いゲーム（原神など）以外では十分だと思いますけどね。
懸念点だったもう一つがPixel 7 Proで4K60FPSで動画を撮ると熱で落ちたのですが（確か室温24℃で22分で落ちた覚えがあります）Pixel 8 Proでは室温28℃で4K、60FPSで録画を始めると28分で「熱により～」みたいな警告文の様な物が出てすぐ消えましたがそのまま続行させて1時間録画してみました。
結果は1時間録画されていました。警告文が出たのでちょっとモヤっとしましたが真夏の外だとちょっと分からないですね。
Pixel 7 Proから正常進化したPixel 8 Proですが価格面で去年のPixel 7 Proが凄すぎたので、それを知っている人からはお値打ち感が少ないかもです。
価格面でもう1年頑張って欲しかったと思います。