J.D. パワー ジャパンは、「J.D. パワー 2020年SIMフリースマートフォン顧客満足度調査」の結果を6月10日に発表した。
調査結果が興味深いのでスマートフォンの現在についての考察です。
SIMフリースマートフォン顧客満足度調査
J.D. パワー 2020年SIMフリースマートフォン顧客満足度調査概要
家電量販店やメーカーショップ、オンライン通販等、携帯電話会社以外の販路でスマートフォン(中古品、リファービッシュ品は除く)を購入し、MVNOまたは大手3携帯電話事業者(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)のサブブランドにてSIMカード契約をして利用している全国の18~64歳男女を対象に、スマートフォン端末の満足度を聴取し明らかにする調査。今回、初めての実施となる。
■実施期間:2020年4月 ■調査方法:インターネット調査 ■回答者数:2,005人
総合的な顧客満足度に影響を与えるファクターを設定し、各ファクターの詳細評価項目に関するユーザーの評価を基に 1,000 ポイント満点で総合満足度スコアを算出。顧客満足度を構成するファクターは、総合満足度に対する影響度が大きい順に、「本体機能・性能」(26%)、「外観・デザイン」(21%)、「ディスプレイ」(15%)、「バッテリー」(15%)、「カメラ」(14%)、「端末価格」(6%)、「アフターサポート/保証プラン」(3%)となっている(カッコ内は影響度)。
参照:https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2020_Japan_SIM-Free_Smartphone_Device_Satisfaction_Study 様
顧客満足度メーカー
Appleは強いですね。
第1位:Apple(アップル) (662ポイント)
第2位:HUAWEI(ファーウェイ) (659ポイント)
第3位:SHARP(シャープ) (609ポイント)
Appleは「本体機能・性能」「外観・デザイン」「ディスプレイ」「カメラ」で最高評価だそうです。
項目にブランドが無いですがブランドとしてAppleは確立しているのでそのあたりでも強いと思います。
結構驚きだったのが2位のHUAWEI。
1位のAppleとは僅差で2位なんですね。
「バッテリー」「端末価格」で最高評価だそうです。
端末価格はわかるのですが、バッテリーはそんなに変わらないような、、w
3位のSHARPは「アフターサポート/保証プラン」で最高評価だそうです。
純粋な日本メーカーとは言えないのかもしれませんが安心感からでしょうか。
スマートフォンの買い替えサイクル
スマートフォンの進化と歴史を感じますね。
1年、2年程度使用したら買い替えたいが合わせても4+18の22%ですよ?
昔だとほとんどの方が2年以内に買い換えていたと思います。
2年もすると「別物」と言えるほど進化してましたからね。
ほとんどの方が3年以上使いたいと考えているのが興味深いです。
バッテリーが使える限り使いたいって感じなのでしょうか。
スマートフォンが結構成熟してきて差別化が昔よりも少なくカメラ性能ばかりが先に行っている気がします。
もちろん進化や機能は開発されていますが驚くような進化が見られません。
スマートフォンの現在
「ゲオ買い取りランキング総合」でiPhone 7が1位だったそうです。
2016年9月発売なので3年半になります。
iPhoneはアップデートも長く安心して長く使えるスマートフォンですがバッテリーが寿命になってくるとやはり買い替えになってくるでしょう。
バッテリー交換の費用を考えると新機種にしたいですよね。
iPhone SE(第二世代)に合わせての買い替えだと推察出来ます。
Androidスマートフォン登場期にはバッテリー交換タイプが多かったですが、軽量化やスペースの確保などから姿を消しました。
今の時期こそ自分でバッテリー交換出来たらもっと長く使えるのにって思ってしまいます。(分解して交換する意味では無いですよ)
現在のスマートフォンの性能を考えるとミドルクラスでもバッテリーの寿命までは戦えるスペックになってます。
このあたりがJ.D. パワー ジャパンのレポートからも良く分かります。
購入からまだ1年以内のユーザーとを比較すると、3年以上経過しているユーザーの端末に対する顧客満足度は低い傾向にあった。加えて、引き続き同じメーカーの端末を購入したいという意向も低く、2割のユーザーは違うメーカーを選びたいと回答しており、長期使用ユーザーから高い満足度やロイヤルティを得られにくい構図となっている。詳細を見ると、購入から3年以上が経過しているユーザーでは特に「バッテリー」「本体機能・性能」「カメラ」で満足度の低さが目立った。バッテリーについては「バッテリーの持ち」、本体機能・性能に関しては「動作性能・反応速度(動作遅延やフリーズの少なさ)」に対する評価が低い傾向にあり、使用年数の経過とともにバッテリー性能や動作性能にストレスを感じるユーザーが多くなっていると考えられる。一方、カメラ機能については「撮影画質のきれいさ」「暗い室内や夜間での写りの良さ」といった撮影画質の面で購入1年以内ユーザーと大きな評価差がついており、これはスマートフォン内蔵カメラの性能が年々向上していることの裏返しと推察される。
参照:https://japan.jdpower.com/ja/press-releases/2020_Japan_SIM-Free_Smartphone_Device_Satisfaction_Study 様
やはり長く使うユーザーはバッテリーの問題が大きいようです。
対して1年以内のユーザーはカメラ性能にこだわっている。
現在のスマートフォンのカメラ性能はコンデジ顔負けの機種もありますからね。
パソコンよりも触れている時間が長いと言われるスマートフォンですが多くの人は3年以上使いたい事からもスマートフォンにそんなにお金をかけずに長く使いたいのだと思います。
そしてミドルクラスなら性能も十分ある。
iPhone SE(第二世代)が売れているのも安くて性能も良いからだと思います。
画面占有率を考えると時代に逆行しているように思われがちですがほとんどのユーザーは長く安心して使えるスマートフォンを求めているのだと考えられます。
私はiPhone SE(第一世代)を持っていますが、処理能力には不満はありません。
ただメインで使うには画面の小ささが不便ではあります。
6インチを超えるのが当たり前になって来ているスマートフォンではやはり狭すぎですね。テスト機としては使っていますがサポートももうすぐ切れるので切れたらコレクション行きですね。
最後に
ミドルクラス以上のスマートフォンを持っているならこれからもバッテリーの寿命までは使えるでしょう。
多くのユーザーが「その状態」にいるのだと思います。
ガジェット好きだと頻繁にスマートフォンを買い増ししますがそれはごく一部のユーザーであって「携帯電話」として使っているユーザーは安く、長く、安心して使えるのを望んでいるのが良く分かる調査だと感じました。
ゲームをあまりやらないために高スペックなスマートフォンを買わなくなりました。
たまにやってもミドルクラスで十分だなって感じます。高スペックなスマートフォンはもう趣味の範囲になって全体的に性能が上がってしまったと思うからです。
新しいスマートフォンを買ってもまだまだメインはZenfone 5です。 十分なのです。
最近買ったOPPO Reno Aは気に入ってますよ。サブ機ですが。
使い慣れたものを長く使いたいのは多くの意見だと思います。