日本通信 合理的みんなのプランを提供開始 合理的に安い

日本通信株式会社は新料金プランの「合理的みんなのプラン」を6月3日より提供開始しました。
ドコモのahamoが発表された翌日には20GB/月に通話料70分/月込みの「合理的20GBプラン」を提供するなど意欲的な格安SIM会社です。
今回の「合理的みんなのプラン」を詳しく見て行きます。

日本通信 合理的みんなのプラン

2021年6月3日から提供された新料金プラン。
合理的20GBプランがahamoなどの20GBプランに対抗したプランだったのに対してライトユーザー向けにドコモで言うギガライトなどをターゲットにしたプラン。
日本通信、6割を占める平均的ユーザ向け「合理的みんなのプラン」を新発売
日本通信と聞くと知らない方が多いですが日本初のMVNO(格安SIM会社)です。

内容

※横にスクロール出来ます。

月額料金1,390円(税込)
月間データ通信量6GB
かけ放題70分/月
ネットワーク3G、4G
ネットワーク品質MVNO
月のデータ容量超過後の回線速度ー 恐らくですが200kbps
データ追加料金1GB/275円(税込)
データ繰り越し無し
70分以降の通話料11円/30秒(税込)
新規契約事務手数料3,300円
MNP転出手数料無料
最低利用期間無し
解約金、違約金無し

※横にスクロール出来ます。

IP電話やプレフィックス電話では無くスマートフォンの通常の電話アプリで70分/月の通話料込みで6GB:1,390円です。
通話品質はドコモなどのキャリアと同じで専用アプリも必要ありません。
日本通信公式はこちら

各社との比較

引用:日本通信

3大キャリアとの比較

3大キャリアのサブブランドを含めたライトプランとの比較。
かけ放題を含めた価格なのでかけ放題が必要の無いユーザーには高く見えるかもですね。
それでも一番安いUQモバイルのくりこしプランS 3GBの料金はかけ放題オプション無しで1,628円です。
日本通信の「合理的みんなのプラン」が安い事は確かです。
特にahamoなどの20GBプランでもデータ追加料金は1GB/550円です。
キャリア、サブブランドのデータ追加料金は1GB/1,100円です。
日本通信のデータ追加料金は1GB/275円です。

料金比較グラフ

3大キャリアのライトプランは今後改定されていくとは思いますが現時点では1GB未満の方向けなプランなのが良く分かるグラフです。
ドコモのエコノミーが気になりますが格安SIMとの連携との事なのでキャリアのライトプランは格安SIMレベルまでは料金が下がらないでしょう。
階段状のプランなので3GB以上の料金を比較するのはちょっと反則な気もします。
3GB以上使う方はahamoなどの20GBプランか無制限プランが現実的です。
ただこのグラフで分かるように3大キャリアやサブブランドでは3GB以上~7GBのプランで最適なプランが無い事が重要だと考えます。
日本通信の「合理的みんなのプラン」はそんな「隙間」を狙ったプランで名前通りに「合理的」なプランだと言えます。
執筆時点では日本のデータ使用量は7GB未満が約70%です。
なのにキャリアやサブブランドではそこをターゲットにせずに1GB未満(ライトプランの現実的なギガ消費量)か3GBのプランしかありません。
サブブランドで言えば3GBの次は15GBです。
これから5Gが普及して行けば10GBが70%になる事も考えられますが5G自体が2年は先の話しなのでLTE(4G)が主流なのは確かです。

合理的みんなのプラン

「合理的みんなのプラン」のプラン料金に70分/月の通話料が込みなのが特徴的です。
これはIP電話やプレフィックス通話では無くデフォルトの電話アプリで適応されます。
70分を超過しても11円/30秒と格安SIMのトレンドな料金になっています。
オプションとせずに70分かけ放題(1,540円分相当)を込みにして6GB:1,390円はかなり安いのと使いやすい通話設定です。
5分かけ放題なんて筆者は「おまけ」だと思っています。
10分かけ放題で「それならアリかな」程度です。

なぜ6GB/月、70分/月なのか?

日本通信によると「総務省が示すデータ使用量の分布によれば、66%の利用者をカバー」出来るとアピール。
これは筆者も過去のデータから約70%の人は月のデータ使用量が7GB以下な事からahamoなどの20GBプランは今までの事を考えると安いですが毎月使い切る人は少ないと思っています。
筆者としては6GBでは無く7GBを基準にして欲しかったですがデータ追加料金1GBの単価も275円なのでキャリアの半額です。(データ上限を7GBにすれば自動で7GBは可能、ただし275円プラスされます)
格安SIMも4月1日から料金改定がされて新料金プランになっていますが料金プランが1GB~5GBが多く、かけ放題はオプションです。
筆者は自宅で仕事をしているのでWi-Fi環境が多く通勤などが無いため比較するのは難しいですが仕事柄、色々な格安SIMを契約していますが合計すると月間データ量は約6GB~7GBです。
まぁほとんどがスピードテストなどに使われるので実際は3GB前後だと思います。(スピードテストは回線が速いほど多くギガを消費します)
つまり3GB前後なので筆者の最適解は4GB~5GBが適正でしょう。
ここにもちろん通話料を考えなければなりません。
ahamoなどの5分かけ放題は「おまけ」だと思っているので70分のかけ放題は嬉しいのでは無いでしょうか?
通話って5分で足りますかね?
LINEなどのアプリで通話は無料で出来ますが品質はもちろんですが通話先が登録されていないと使えません。
ガラケー時代によくあった無料通話1,000円分込みの様なプランが最適な人も多いと思います。
月に2~3回ほど10分~20分程度の通話をする人ですね。
「合理的20GBプラン」でも日本通信によると「携帯電話での通話時間(携帯番号を使った電話のみで、アプリ電話は含まない)は平均で月に130分。これを発信と着信を半々と想定すると、料金のかかる発信は65分で、これをカバーしているのが70分の通話時間」で70分が最適だと判断しています。
かけ放題70分を11円で考えて計算すると1,540円になります。
ビジネスで通話が必要な人には24時間かけ放題が最適ですが私用なら十分な通話料だと考えます。
筆者には丁度良いプランです。
1,540円分のかけ放題込みで6GB:1,390円はかなり安い料金設定です。

感想まとめ

1,540円分のかけ放題込みで6GB:1,390円とかなり思い切った料金となっています。
しかもアプリなどを使ったIP電話やプレフィックス通話では無く純粋にデフォルトの電話アプリで通話が可能なのが良いです。
10GB以上使う人は「合理的20GBプラン」、10GB未満の人は今回の新料金プランの「合理的みんなのプラン」が最適だと思います。
大手キャリアの20GBプランは今までの事を考えると安いのは確かです。
しかし20GBを使い切る人は少ないと思います。
そうなるとワイモバイルやUQモバイルなどのプランを考えますが3GBを超えると15GBとなり一番多いであろう5GB~7GBの設定はありません。
格安SIMに移すと8GBなどがありますがかけ放題オプションが5分や10分が多いです。
UQモバイルには60分かけ放題が550円でありますが先で述べたように3GB未満の方にはオススメ出来ますが3GBを超えると15GBのプランになってしまいます。
ここまで良い事を書いてきましたがバッドポイントもあります。

  1. データ繰り越しが出来ない。
  2. 月のデータ容量超過後の回線速度が恐らくですが200kbps。(1GB/275円なのでそれほど気にする事は無いかもです)
  3. 6GBしか選べない。(月に3GB未満の方で通話もしない方は別の格安SIMの方が安い)

こんな所でしょうか。
「各社との比較」では3大キャリアのライトプランとサブブランドの比較でしたが格安SIMと比較すると特に3GB未満の方で通話もほとんどせずにLINEで済むのなら安い格安SIMは多いです。
「合理的みんなのプラン」の最大の魅力は70分の通話料込みで6GB:1,390円な所です。
せめてデータ繰り越しだけでも1か月あれば(最近の格安SIMでは当たり前なトレンドです)完璧に刺さる方が多いと感じました。
通信量が少ないからこそ1か月繰越せれば「使わなくても得した気分」になれます。
筆者がそうです(笑)
数字のマジックなのですが3GBのプランに入っていたとして2GB使い1GB余ると翌月は4GBでスタートです。
それで当月に2GBしか使わないと「1か月の繰り越し」なのでまた翌月は4GBスタートです。
結局毎月1GB無駄にしている訳ですが3GBプランなのに4GBあれば嬉しいですよね。
バッドポイントに入れてないですが端末セットをやっていないのも気になります。
スマートフォンは2年ほどで動作が遅くなったりバッテリーの寿命が来ます。
これはハイエンドなスマートフォン(iPhone 12など)を使っていれば長くは使えますがバッテリーの寿命だけは避けれません。
家電量販店やECサイト(Amazonなど)でSIMフリースマートフォンやAppleからiPhoneなどを買えば済む話ですが長く付き合いたいからこそ動作確認の取れるスマートフォンが購入出来た方が嬉しいと思います。
昔にiPhoneを売っていた気がするのですが記憶が定かでは無いです。(中古のiPhoneだった気がします)
1,540円分のかけ放題込みで6GB:1,390円とかなり安くてオススメなのですがオンライン、スマートフォンは自前で調達とガジェット好きなら当たり前の事が出来ないのが普通です。
特にそういった「普通に使う方をターゲット」にしたプランなので端末のサポートもあった方が良かったと思います。
日本通信公式はこちら
言えるのは3GB以上使う方で通話料70分(1,540円分)が丁度良い方にはかなりオススメ出来るプランです。
これで1,390円は採算が取れるのか心配になるぐらいに安いです。