インターネットイニシアティブ(IIJ)は格安SIMのIIJmioで予告してた通りに本日2021年2月24日に新料金プラン「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」を発表しました。
IIJmioは格安SIMでは老舗で「eSIM」での提供もしているぐらいで「フルMVNO」なのも特徴です。
ついに老舗のIIJmioまでもが価格競争に参入です。
発表された資料を基に考えて行きます。
IIJmioモバイルサービス ギガプラン
202年4月1日から提供されるIIJmioの新料金プラン。
プレスリリース IIJ、個人向けモバイルサービスにおいて、シンプルで自由度の高い新プラン「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」を提供開始 URL
プラン内容
※価格を図以外ではすべて税込み金額に変更しました。
eSIMのプランはこれまで物理SIMプランと別サービスで専用プランになっていましたが4月1日からの「ギガプラン」にも含まれます。
ただしデータ専用とeSIM(データ専用)はドコモ回線のみです。
音声及びSMS付きSIMはドコモ回線とau回線が選べます。
eSIMだとかなりお得なのが分かりますね。
現行プランよりも分かりやすく料金が安くなっています。
現行プラン
文字が小さいので表にしてみます。
タイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)があります。
すべて税込価格。 ※税込み価格に修正しました。
3月31までキャンペーンで安くなっています。 赤字部分がキャンペーン
※横にスクロール出来ます。
音声通話 | SMS付きデータ専用 | データ専用(タイプD専用) | |
1GB~ 従量制プラン | 1,298円~(タイプAのみ) 528円~ | 528円~(タイプAのみ) | ー |
3GB:ミニマムスタートプラン 3GB→5GB | 1,760円(タイプD、A) 990円 | 1,144円(タイプD) | 990円 |
990円(タイプA) | |||
6GB:ライトスタートプラン 6GB→8GB | 2,442円(タイプD、A) 1,672円 | 1,826円(タイプD) | 1,672円 |
1,672円(タイプA) | |||
12GB:ファミリーシェアプラン 12GB→14GB | 3,586円(タイプD、A) 2,816円 | 2,970円(タイプD) | 2,816円 |
2,816円(タイプA) |
※横にスクロール出来ます。
いやぁ表にしてみても見づらいですね。
特にSMS付きのデータ通信プランはタイプD(ドコモ回線)とタイプA(au回線)が料金が異なるので分かり辛いです。
音声通話はどちらも同じ料金で選択が可能です。
データ専用になるとタイプDしか選べません。
1GBから使える従量制プランはかなりお得で良いのですがタイプAのみで筆者もリリースされた時に悩みましたが結局そのままSMS付きデータ専用のファミリーシェアプランを継続しています。
今回の「ギガプラン」に従量制プランが無いのは残念ですが従量制というプランなので新プランには組み込めないですよね。
現行プランよりもどれだけお得なのか?
現行プランは音声通話に絞ると3GB、6GB、12GBしか選べません。 従量制だと1GB~
「ギガプラン」は2GB、4GB、8GB、15GB、20GBと5つのコースから選べます。
スマートフォンの通信量は年々増加しているので容量の多いプランも追加した感じですね。(大容量の現行プランはオプションで追加)
現行プランンとギガ容量が違うので純粋に比較は出来ません。
近い数字で考えてみます。
音声SIMで現行プランの3GBと「ギガプラン」2GB、4GBの価格で考えてみます。
「ギガプラン」の2GBは858円、4GBは1,078円なので3GBで968円(すべて税込み価格)とします。
価格(税込) | |
3GB:ミニマムスタートプラン | 1,760円 キャンペン価格990円 |
3GB「ギガプラン」仮想 | 968円(仮想) |
現行の3GB:ミニマムスタートプランの半額近い安さです。
実際の金額で考えてみても現行の3GB:ミニマムスタートプラン1,760円に近い金額は「ギガプラン」の15GBで価格は1,848円です。
今までの料金で5倍のギガが使える計算になります。
もちろんGB単価は大きくなると安くなるのですべてのプランに5倍とは言えません。
「今までの自分の月のデータ使用量に対して半額ぐらいになる」のが正解でしょう。
「ギガプラン」特徴
個人的には一番使いやすい1GB、3GB、5GB、7GBと始めて欲しかったですが1GBはお得な従量制プランがあるので仕方が無いですね。
ただ従量制プランはタイプAしかないのでそこだけは残念です。
スマートフォンの月間データ通信量は平均で7.56GBで中央値は3GBだからです。
60.1%のユーザーが3GB以下の通信量で79.1%の方は7GB以下です。
最も多いのは1GB未満で31.4%です。
3大キャリアが20GBプランを出して来て2021年3月は通信事業者の大きな転換期になるのは間違いないでしょう。この20GBプランのインパクトは強く、サブブランド(ワイモバイル、UQモバイル)も低価格なプランを出しています。2[…]
筆者の勝手な想像ですがIIJmioは最も多い1GB未満のユーザーに対しては従量制プラン、または「ギガプラン」の2GBを低料金で提供してこれから増えると思われる通信量に対して+αしたGB単位にしたのだと考えます。
現行の3GB:ミニマムスタートプランに対しては「ギガプラン」の4GB。
現行の6GB:ライトスタートプランに対しては「ギガプラン」の8GB。
この様にこれから「これからデータ通信量は増える」事を考えて+αした感じですね。
日本の8割近い人は7GB以下です。2020年12月時点で平均7.56GBなので8GBプランなら丁度良いでしょう。
もちろん自分の月のデータ通信量を把握して契約するのがベストです。 (キャリアなどの無制限プラン(執筆時点で割引無しなら8,000円ぐらいの金額)を契約しているのにもかかわらず月間のデータ通信量が7GB以下の方が大多数です)
一人暮らしで自宅にWi-Fi環境が無く若い世代ほど通信量は多いです。
現行プランでも「データの繰り越し」「データシェア」は出来ました。
「ギガプラン」でも使えて便利です。
余ったデータは翌月に繰越せます。
家族でデータ容量をシェア出来るので便利です。
特にシェア機能はアップして使いやすくなっています。
上図の様に異なるSIM機能(例えば音声+データなど)でも垣根なくシェアが可能になっています。
シェアグループの機能はちょっとわざわざ分ける必要が考えられませんが家族で4人家族で夫婦はギガ消費が少ないが子供二人がギガ消費が多い場合夫婦と子供とでグループ分けをして子供二人が両親のデータ量まで消費しないようなイメージでしょうか。
使いすぎを抑止できる事にも繋がりそうです。
どうして子供のデータ通信量が足りない時にデータ追加が1GB 220円で出来ますが夫婦のデータに余裕があるなら子供にプレゼントが出来ます。
サービス開始は4月1日ですが「データの繰り越し」「データシェア」は6月以降提供開始となっているので注意です。
- サービス開始は4月1日
- 複雑な割引は無し。
- ずっと同じ料金。
- MNP手数料0円。
- 契約解除料0円。
- 5G通信が無料。(6月以降提供予定)※eSIMやSMS機能付きSIM(タイプD)では使えない。
- 4月1日からMNP転出手数料が既存プランでも無料になります。
この辺りはもう当たり前な事ですが家族割などはありません。
期間限定値引きなど途中で料金が変わる事も無くMNP手数料0円、2年縛りなどもありません。
5G通信が無料で使えます。 ただし6月以降のようです。
- 「みおふぉんダイアル」アプリにより国内通話11円/30秒。(プレフィックスアプリ)
電話番号の先にプレフィックス番号(0037691)を使える事により通話料を安く出来ます、これをアプリにやってもらう事で楽になります。 - 高速通信/低速通信の切り替え可能。
- データ追加料金:1GB/220円
先行エントリー
3月1日より先行エントリーが開始されます。
残念ながら現行ユーザーは4月1日からになります。
新規、既存変わらずに適用は5月1日からとなります。
感想まとめ
筆者はまだ4G通信(LTE)がまだ無く3G通信の時にMVNOの日本通信のSIMが初めての格安SIMと呼ばれるSIMでドコモ製スマートフォンで楽しんでいました。
それ以前は今は無きウィルコム W-ZERO3(知ってる人居るかな、、、)をPHSで使っていました。
そしてIIJmioの評判が良くてIIJmioのSIMに乗り換えてファミリーシェアプランが出た時に3枚のSIMで申し込み現在に至ります。
この頃は「セルスタンバイ問題」がありSMS付きデータ通信SIMでないとバッテリー消費が多く、多くの方がSMS付きデータ通信SIMで契約していたと思います。
8年以上の付き合いでしょうか?
複数のスマートフォンやタブレットでも使いたくて現在でも3枚のファミリーシェアプラン(旧プラン)のままです。
それからも色々な格安SIMを契約しましたがIIJmioのファミリーシェアプランは8年以上そのままですね。
「データ繰り越し」「データシェア」「高速、低速の切り替え」この3つが大きいですね。
当時10GBでSIMが3枚でスタートして現在は12GBです。
毎月合計4GB以下なので毎月最初は20GB前後でスタートしているのでもったいのですが、乗り換え先が見つからなかったのとSMS付きデータ通信SIMなので電話番号の紐付けもありここが問題点でした。
以前にIIJmioから従量制プランが出た時に悩んだことがあります。
格安SIM大手のIIJmioが従量制のプランを発表しました。現在、筆者はIIJmioの「ファミリーシェアプラン」を使っており3枚のSIMカードを運用しています。考えてみたらもう8年もIIJmioを使っているんです。他[…]
結局はタイプA(au回線)しかないのがネックで、電話でも問い合わせましたが現行プランを解約して再契約となるので面倒でやめました。
2016年頃以降の端末はSIMロック解除が出来るのは多いですがそれ以前の端末はSIMロック解除が出来ません。
それ以前にドコモ製端末だとバンド的にau回線は使えないでしょう。
今回の「ギガプラン」は価格表を見ると安いイメージがありますが、それは音声プランに限った話です。
SMS付きデータ通信SIMと音声SIMの差は「たったの33円」です。
もしもの時に音声SIMで契約した方が良さそうです。
音声SIMを売りたいのが分かる料金設定ですね。
「ギガプラン」SMS付きデータ通信SIM2GBx3枚に変更するつもりですが825円x3=2,475円で現行プランの12GB:ファミリーシェアプラン2,816円(タイプD)+SMS機能付帯料:154円x3枚=3,278円よりは安くなりますが803円差ですね。(旧プランなので既存のプランとは料金が異なります、ユニバーサルサービス料3円x3=9は除いています)
同じ12GBで考えて「ギガプラン」SMS付きデータ通信SIM4GBx3枚で計算すると1,045円x3=3,135円で価格差はほとんどありません。
使ってみて12GBも必要が無いけど12GB以下のプランが無かったため2GBx3枚で十分なのですが「音声SIM以外は据え置き」な印象です。
ただ、今までのSMS機能付帯料を考えなくて良くなってファミリーシェアを使うのにも音声、SMS付きデータ、データと別に考えなくてもシェア出来るのは便利ですね。
シンプルで便利な印象です。
最近の格安SIMはどこもデータ通信SIMには積極的ではありません。
筆者も「過去の端末」とお別れの時期になって来たのかもですね。
電話番号の紐付けも考え直してSIM契約の整理をする時期になって来ました。