相変わらず強いiPhoneの4機種は先週のランクをキープしています。
そこに続く5位にはなんとOPPO Reno5 A。
先日のSIMフリーランキングで初ランクインで1位を獲得したOPPO Reno5 Aはワイモバイルで6月3日に発売されましたが先週はランキングに影響はありませんでした。
しかし今週は6月11日にSIMフリー版の発売により一気に売れた事が分かります。
シリーズ別ランキングになります。
今売れてるスマートフォンTOP10 6/20
「BCNランキング」2021年6月7日から13日の日次集計データによると、スマートフォン(シリーズ別)の実売台数ランキングは以下の通りとなった。
2021年6月7日週のスマートフォン(シリーズ別)売れ筋ランキングは、OPPO「Reno5 A」が5位にランクインした。6月発売の新機種でTOP10入りは初めて。10位のアップル「iPhone 12 Pro Max」は4週ぶりのTOP10返り咲き。前週は12位だった。
1位 iPhone SE(アップル)
2位 iPhone 12(アップル)
3位 iPhone 12 Pro(アップル)
4位 iPhone 12 mini(アップル)
5位 Reno5 A(OPPO)
6位 AQUOS sense5G(シャープ)
7位 AQUOS sense3 basic(シャープ)
8位 Xperia Ace II SO-41B(ソニーモバイルコミュニケーションズ)
9位 A73(OPPO)
10位 iPhone 12 Pro Max(アップル)
Source:BCNランキング
1位はiPhone SE(第二世代)。
先週の1位をキープ。
5週連続の1位になります。
コスパモンスターのiPhone SE(第二世代)。
iPhoneラインナップで唯一の指紋センサー「Touch ID」を搭載しています。
現在のコロナ禍では使いやすいiPhoneです。
iPhone 13(仮)では指紋センサーは必須でしょうね。
販路も多く、格安SIMなどでは3万円を切る時も出てきました(64GBモデル)
販売から1年以上経ってますがコスパの良さとiPhone 8以前のモデルからの買い替えだと違和感も無く使えます。
問題はバッテリーの弱さですね。
2位はiPhone 12。
先週の2位をキープ。
5週連続の2位になります。
新しいiPhone 12シリーズならオススメなモデル。
毎年iPhoneを買い換える方や2年ごとに買い換える方なら一番無難なモデルです。
6.1インチのディスプレイは大き過ぎず、かといって小さい訳でも無く丁度良い大きさだと思います。
Apple Watch Series 3 以降を持っている方限定にはなってしまいますがマスク着用時でもロック解除が可能になりました。
これは顔認証(Face ID)採用のiPhone共通です。
iPhone 12シリーズで望遠カメラが欲しいならProシリーズになります。
通常の使い方ならデジタルズームでも十分だと思います。
3位はiPhone 12 Pro。
先週の3位をキープ。
5週連続の3位になります。
6.1インチで最高性能が欲しいならiPhone 12 Proになります。
筆者はiPhone 12シリーズで一番微妙だと思うのは変わりません。
ディスプレイサイズ以外で差別化されたのが大きいですね。
もし大きさに問題が無いなら強くiPhone 12 Pro Maxをオススメします。
普段持ち歩くモノなので大きさも重要ですが許容出来そうならiPhone 12 Pro Maxの検討もした方が良いです。
4位はiPhone 12 mini。
先週の4位をキープ。
5週連続の4位になります。
iPhone 12シリーズで一番安いのにもかかわらず人気はイマイチなようです。
日本では一定の人気はあります。
冷静に考えたら一番安くても約12,000円余分に出せば6.1インチのiPhone 12が買えちゃうんですよね。
筐体が大きくなるのでバッテリー持ちが変わってきます。
それとiPhone 8以前からの買い替えだとコスパ最強のiPhone SE(第二世代)も候補になってしまいます。
そこに、このコロナ禍で指紋センサー「Touch ID」も欲しくなっちゃいます。
結局「コンパクト」が求められていたのではなく「コンパクト+安さ」が求められていたのを証明した形になっています。
5位はReno5 A。
初ランクインで5位です。
現在のAndroidスマートフォンの最高ランクになります。
CPUにはSnapdragon 765G 5Gを搭載した5G対応モデルです。
GoogleのPixel 5と同じCPU搭載なので快適です。(Pixel 5は74,800円、OPPO Reno5 Aは43,800円で値引きを考えると2万円前後)
Antutuベンチマーク スコアはVer9で38万点、Ver8で32万点をマークします。
各所で2万円前後で販売されている価格を考えると全部入りスマホとしてはかなりスペックの高いミドルレンジスマートフォンです。
OCNCモバイルONEだと最大割引で17,800円(税込)。OCNモバイルONE公式ページはこちら
6.5インチTFT液晶ディスプレイになったのは惜しい(Reno A、Reno3 Aは有機ELディスプレイ)ですが明るい液晶ディスプレイなので気にならないと個人的には思います(明るさを70%ぐらいに設定)。
またリフレッシュレート90Hzに対応しているのでTwitterなどでもスクロールしても残像の少ないキビキビとした動作が可能です。(個人的にはバッテリー消費が少ない60Hzでも問題は無いと思います)
カメラは64MP標準、8MP超広角、2MPマクロ、2MPモノクロの4眼構成ですがモノクロカメラは色合い補正のためだと思うので実質3眼構成ですね。
カメラ性能も解像感もありますがAI補正がインスタ映えするような補正がかかるのが気になります。
超高解像度モードで1億画素相当にまでの撮影が可能でAI補正が抑えられますが普通に写真を撮るよりもファイル容量が5倍ぐらいまで増えるので現実的では無いです。
フィルターで補正した方が良いかもですね。
現状では隙の無い良く出来た全部入りのスマートフォンと言えます。
2021年度のミドルレンジの基準になるスマートフォンだと思います。(ミドルハイは24日発表のXiaomiの「Mi 11 Lite 5G」)
この2機種が指標となり比較対象とされるでしょう。
6位はAQUOS sense5G。
先週の7位から6位へランクアップ。
SoCは違いますが限りなくAQUOS sense4を5G対応にしたモデルだと思っても間違いないでしょう。
細かく言い出すと差異はありますが大きく異なるのはSoC:Snapdragon 720G、Snapdragon 690 5Gの違いぐらいでボディやディスプレイ、カメラモジュールなどは共通です。(5G端末なのでアンテナ配置が多くなって見た目はちょっと違います)
今からAQUOS sense4を検討していた方にはAQUOS sense5Gも候補に挙がって悩みますね。
5Gが広がるは2年先の話しだと思っているのでどちらでも良いかと思いますが、どうせなら新しいモデルを購入した方が後悔が少ないと思います。
しかしドコモオンラインショップには長くAQUOS sense4が購入出来ない状態です。
7位はAQUOS sense3 basic。
先週の5位から7位へランクダウン。
2020年6月19日に発売されたAQUOS sense3 basicはAQUOS sense3の廉価版です。
結構酷いダウングレードがされていてRAM4GB→3GB、広角カメラ非搭載、指紋センサー非搭載、ストレージ64GB→32GB、おサイフケータイ非搭載とオススメ出来ないスマートフォンの筆頭に挙げられるぐらい酷いです。
AQUOS sense3の名は持っていますがコスト下げるためにダウングレードが酷すぎます。
初めてのスマホやシニア向けだと思われますがRAM4GB→3GB、広角カメラ非搭載、ストレージ64GB→32GBは理解出来ます。
しかし指紋センサー非搭載、おサイフケータイ非搭載は理解出来ません。
おサイフケータイぐらいは搭載して欲しかったものです。
ただし、6月17日より新規でも値下げがされていてくりこしプランSで7,488円、くりこしプランM以上だと4,320円なので安くは購入出来ます。
UQモバイルはこちら
8位はXperia Ace II。
先週の6位から8位へランクダウン。
2021年5月28日にドコモから発売された新モデル。
税込み22,000円とかなり安い価格設定ですがコストを抑えたローエンドモデルになります。
しかしキッチリとおサイフケータイと防水に対応で全部入りスマホに仕上がっています。
ガジェット好きには刺さらないスペックですが普段使いなら問題は無いでしょう。
ただ2年前のCPUなのでXperiaの名はありますが過度の期待はしない方が良いでしょう。
9位はA73。
先週の10位から9位へランクアップ。
楽天モバイルで良く売れているA73。
楽天モバイルでは在庫切れが多く特に初めて楽天モバイルを契約するのに一番お得なRakuten Handはずっと在庫切れです(早朝に少ない在庫はありました)
いつも在庫がある、在庫がある中で最大限のポイント還元が受けられる、実質価格で安いが元々の価格も安い。
これが一番売れている原因だと考えられます。
実質価格は5,800円です。
Snapdragon 662搭載でおサイフケータイと防水には非対応です。
レザー調のポップなデザインが特徴で「ケースに入れずに裸で使いたい」1台です。
これからeSIM対応は進むでしょうが、気軽に別の端末に差し替えが出来る物理SIMx2の機種(Redmi 9Tだと同じSnapdragon 662搭載です)の方が使いやすいと個人的には思います。
A73の優位性は有機ELディスプレイ搭載と「見た目」だと思います。見た目は大事ですからね!
楽天モバイルはこちら
10位はiPhone 12 Pro Max。
先週の圏外から10位へランクイン。
またまた戻って来たiPhone 12 Pro Max。
Apple好きやカメラに拘るなら一番オススメなiPhone。
6.7インチと大きいですが12 Proと悩んでいて大きさが許容出来るならiPhone 12 Pro Maxにした方が後悔が無いでしょう。
ディスプレイ以外に差別化をしたのが大きいです。
価格で12 Proと悩む方は少ないと思いますがセンサーサイズやセンサーシフト光学式手ぶれ補正が強力過ぎて動画性能は別物です。
圏外へ行ったのは?
先週8位だったRedmi Note 10 Proが圏外へ行きました。
Reno5 Aの登場により影が薄くなってきた感が強いですが勝る点も多く人気は高いですね。
有機ELディスプレイ、ステレオスピーカー、CPU性能が劣ると言っても5万点差です。
カメラ性能も勝っています。
動画は褒められませんが写真ならハイエンド機と勝負できるほどの実力があります。
先週9位だったGalaxy A21が圏外へ行きました。
今週のピックアップ
SIMフリーランキングでも紹介しましたがReno5 Aをあらためて紹介したいと思います。
5位 OPPO Reno5 A スペック
※横にスクロール出来ます。
発売日(日本) | 2021年6月11日 ワイモバイルは2021年6月3日 |
CPU | Snapdragon 765G 5G |
GPU | Adreno 620 |
ディスプレイ | 6.5インチTFT液晶ディスプレイ 2,400x 1,080解像度 アスペクト比20:9 リフレッシュレート90Hz タッチサンプリングレート最大180Hz |
OS | ColorOS 11(Android 11) |
RAM | 6GB(LPDDR4x) |
ROM | 128GB(UFS2.1) |
サイズ(高さ/幅/厚さ) | 162mm、74.6mm、8.2mm |
重量 | 182g |
メインカメラ | 64MP標準 F1.7 8MP超広角 F2.2 画角119° 2MPマクロ F2.4 2MPモノクロ F2.4 4眼構成 |
インカメラ | 16MP F2.0 |
充電とバッテリー | 4,000mAh USB Type-C 18W急速充電 |
バンド | 5G :n3/n28/n77/n78 ミリ波非対応 |
4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B17/B18/B19/B26/B28/ B38//B39/B40/B41/B42 | |
3G:WCDMA B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 | |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
おサイフ系 | NFC、FeliCa おサイフケータイに対応 |
ヘッドフォンジャック | 〇 |
生体認証 | 指紋/顔 |
SIM | nanoSIMx2+eSIM DSDV対応 eSIM使用の場合SIM2は排他利用 ※ワイモバイル版は物理SIMのみ |
microSD | 最大1TB |
防水、防塵 | IPX8、IP6X |
カラーバリエーション | アイスブルー シルバーブラック |
その他 | 5G対応 |
価格(税込) | 43,800円(ワイモバイル版は39,600円) |
※横にスクロール出来ます。
特徴としてはSnapdragon 765G 5Gを搭載した5G対応モデルです。
OPPOらしくおサイフケータイと防水に対応した全部入りスマホです。
しかも今回はCPUスペックが大幅に向上しています。(Reno A→Reno3 AはCPUがSnapdragon 710→Snapdragon 665へダウングレード)
ただ価格調整のためだと思われますが今までの様な有機ELディスプレイでは無く液晶ディスプレイへ変更されています。
OPPO製スマートフォンは画面の明るさがオートだと暗めになります。(有機ELディスプレイ、液晶ディスプレイ問わずに筆者の感覚です)
カメラ性能も大幅にアップしており繊細な写真が撮れますがAI補正が強い印象です。(インスタやTwitterなどでは映えるので良いかもです)
この部分は賛否が分かれそうです。
超高解像度モードで1億画素相当にまでの撮影が可能でより繊細な撮影が出来ますがファイルが容量が5倍ほど大きくなるのと、そもそもそこまで使う方はOPPO Reno5 Aの購入を検討しない気がします。
夜景モードがありますが三脚必須で30秒ぐらいの長時間露光撮影なので実用性は無いと考えます。
普通に撮影しても少しでも明るさがあればノイズの少ない撮影が可能なので問題は無いと思います。
nanoSIMx2+eSIMのDSDV対応と珍しい仕様になっています。物理SIM2枚または物理SIM1枚+eSIMでeSIMを使う場合はSIM2が排他利用になります。
物理SIM1枚+eSIMよりは使い勝手が良いと思います。
OPPOらしく無難に大きくスペックアップをした後継モデルとなっています。
残念なのは液晶ディスプレイとモノラルスピーカーですが液晶ディスプレイは気にならないと思いますが、ステレオスピーカーは欲しかった所です。
今週の動向
iPhone 12 Pro Maxのランクインによって半分の5機種がiPhoneとなりましたね。
もうそろそろ3位のiPhone 12 Proや4位のiPhone 12 miniが崩れて来ても良さそうな感じですがiPhone 12シリーズは強いですね。
その一方でOPPO、Xiaomiの勢いが増して来ています。
SIMフリーランキングだと1位から5位までがOPPO、Xiaomi端末です。
シリーズ別ランキングだと流石に5位が限界な気がしますがXiaomiは6月24日にMi 11 Lite 5Gの発表があります。
OPPO Reno5 Aよりもはるかに上回るスペックで同額の43,800円です。
Snapdragon 780G 5Gで防水以外はOPPO Reno5 Aよりもスペックは高いです。
これがOPPOの様な販売網で発売されたら他のミドルクラスは太刀打ち出来ないでしょう。
そしてOPPOは6月25日にOPPO A54 5Gの発売があります。
XiaomiのRedmi Note 9Sの後継機にあたるRedmi Note 10Sの発売もほぼ確定しています。(技適通過しているため)
ミドルクラスはOPPO、Xiaomi端末の勢いが凄すぎますね。
Mi 11 Lite 5GはソフトバンクのLINMOで販売がほぼ確定していますが筆者は独占では無いと考えています。
ただSIMフリー版でどこまで販路があるのかが気になりますね。
シリーズ別ランキングはキャリア販売が強いのでMi 11 Lite 5Gをauでも販売するとなるとかなり売れると思います。