2021年第一四半期 1月~3月売れたスマートフォンTOP10 5/9

2日前の「2021年第一四半期 1月~3月に売れたSIMフリーAndroidスマホTOP10」に続いて同じく2021年第一四半期 1月~3月に売れたスマートフォンTOP10になります。
想像通りと言うかiPhone SE(第二世代)は強いですね。
iPhone 12シリーズも強く上位1位から4位はiPhoneです。

2021年第一四半期のシリーズ別ランキングになります。

1月~3月に売れたスマートフォンTOP10 5/9

 「BCNランキング」2021年1月1日から3月31日の日次集計データによると、スマートフォン(シリーズ別)の実売台数ランキングは以下の通りとなった。

1位 iPhone SE(アップル)
2位 iPhone 12(アップル)
3位 iPhone 12 Pro(アップル)
4位 iPhone 12 mini(アップル)
5位 Reno3 A(OPPO)
6位 AQUOS sense4(シャープ)
7位 iPhone 12 Pro Max(アップル)
8位 Galaxy A21(SAMSUNG)
9位 AQUOS sense3 basic(シャープ)
10位 BASIO4(京セラ)

Source:BCNランキング

1位はiPhone SE(第二世代)
2020年4月24日に発売されてから人気が集中してランクインしてから瞬く間に1位まで昇りつめました。
AQUOS sense3と首位争いしたのも今となっては懐かしいですね。
考えてみたら発売から1年を過ぎているのに現在でも1位をキープし続けるiPhone SE(第二世代)。
発売当時はスペックはハイエンドなA13 Bionicチップを搭載していながら価格はミドルレンジ並みとそのコスパの良さに驚かされました。
1年経った今でも十分なスペックでゲームも含めて困ることは無いでしょう。(ディスプレイの大きさは別にして)
発売当時は上下にベゼルのあるデザインで賛否が分かれましたがコロナ禍の影響もありiPhoneラインナップで唯一の指紋センサー「Touch ID」を搭載していて人気が出ましたね。
iPhone 8のボディにA13 Bionicチップを搭載してとことんコストを抑えているため前面のベゼルもカラーバリエーションに関係なく黒いベゼルになっています。
バッテリーもiPhone 8と同じ1821mAhとなっており、iPhone SE(第二世代)の唯一の弱点でバッテリー持ちは悪いです。
販路も多く格安SIMでさえ扱っていて3万円前半で購入が可能です。
このスペックでこの価格、売れない訳が見つからない程コスパに優れたiPhoneですね。

2位はiPhone 12
2020年10月23日に発売された最新iPhone 12シリーズで基本モデルとなるiPhone 12。
iPhone 12シリーズ共通ですがA14 Bionicチップ、有機ELディスプレイ、5G対応、MagSafe(磁石で正しい位置に固定できるワイヤレス充電)。
6.1インチのiPhone 12は大き過ぎず、かといって小さい訳でも無く丁度良い大きさだと思います。
ディスプレイの解像度もiPhone 11と比べると1,792×828から2,532×1,170へアップしています。
カメラは広角、超広角、ともに12MPのままですが広角カメラはF1.6とiPhone 11のF1.8よりも明るくなっています。
すべてのレンズでナイトモードが可能になっています。
iPhone 12シリーズで迷ったら「これ!」と言えるほどiPhone 12は良く出来た基本モデルです。

3位はiPhone 12 Pro
iPhone 12と同じく2020年10月23日に発売された6.1インチのiPhone 12 Pro。
先代モデルのiPhone 11 Proの5.8インチからシリーズ基本の6.1インチになり使い勝手が良くなりました。
基本性能はiPhone 12と同じですが大きく違うのは望遠カメラです。
またLiDARスキャナも搭載しています。
iPhone 12 Proは価格が高いので大きさに問題が無ければiPhone 12 Pro Maxを強くおススメします。
筆者はiPhoneラインナップ中で一番微妙だと思っています。
ただ普段持ち歩くiPhoneですから現実的に持ちやすさで最高性能を求めるならiPhone 12 Proです。

4位はiPhone 12 mini
iPhone 12シリーズの6.1インチモデルよりも遅れて2020年11月13に発売され前評判で注目されていたiPhone 12 mini。
基本性能はiPhone 12をそのまま小さくしたと思って良いでしょう。
発売されるまでは評判も良く「コンパクトなiPhoneを」の声にAppleが答えてくれたはずでしたがグローバルではほとんど売れておらずコンパクト好きな日本でも高価なiPhone 12 Proにも抜かれています。
コンパクト、iPhone 12シリーズで一番安い、基本性能はiPhone 12と同等。
なぜ売れないのか?iPhone X以降からの買い替えだとディスプレイが小さい。
11,000円余分に出せば6.1インチのiPhone 12が買える。
じゃiPhone 8以前のモデルからの買い替えなら?
1位をキープしているiPhone SE(第二世代)があり指紋センサー「Touch ID」も搭載している。
結局、「コンパクト」が求められていたのではなく「コンパクト+安さ」が求められていたのを証明した形になっています。

5位はReno3 A
2020年6月25日に発売されたReno Aの後継機。
Reno Aの発売日が2019年10月01日なので約9か月で後継機が出た事になります。
発売当初はReno AのSnapdragon 710からSnapdragon 665へダウングレードされた事で騒がれました。
またReno Aユーザーからしたら次の機種は2020年10月頃でCPUはSnapdragon 720Gかと思っていたらまさかの6月発売、CPUはダウングレード。
しかしOPPO(オウガ・ジャパン)は上手く日本市場を分かっているようです。
Snapdragon 665搭載、有機ELディスプレイ搭載、画面内指紋、顔認証、RAM6GB、ストレージ128GB、もちろんおサイフケータイと防水に対応と日本のトレンドを掴んでいます。
発売からすぐに大ヒットとなりSIMフリーランキングでは常連で常にランクインをし続けている名機になっています。
販路も多く、Reno A時代にOPPOの名前を浸透させた事でReno3 Aは3大キャリア以外はどこでも売っている程取り扱いが多いです。

6位はAQUOS sense4
2020年11月6日にドコモオンラインで先行発売されたAQUOS sense3の後継モデル。
通常発売は11月12日。
優等生スマホで名高いAQUOS sense3は一時はiPhone SE(第二世代)と首位争いをしたほどですがガジェット好きには物足りないモデルでした。
しかしAQUOS sense4はSnapdragon 720Gを搭載し一気にスペックアップをしてきました。
カメラも広角、超広角、望遠としっかりと搭載しています。
シニアから普段使いとは言わせない程パワーアップしたAQUOS sense4は誰にでもオススメ出来る機種だと思います。
カメラ性能はAI補正が強すぎる所がありますが価格相応だと思います。
ただし動画性能は褒められません。

7位はiPhone 12 Pro Max
iPhone 12 miniと同じく遅れて2020年11月13に発売されたiPhone 12 Pro Max。
iPhone 11 Pro Maxよりもディスプレイサイズが大きくなり6.5インチから6.7インチへ。
基本性能は大きさ以外はiPhone 12 Proと大きくは変わりませんがiPhone 12 Proとの違いにディスプレイサイズ以外に大きく違うのは広角カメラに47%大型化した1.7μmピクセルのセンサーを搭載してセンサーシフト手振れ補正している点です。
手振れ補正はかなり強力で動画になるとその違いに驚くほど補正してくれます。
同じ「Pro」ですが別次元の性能になります。
「大きさ」以外で悩んでいるのならiPhone 12 Pro Max一択です。

8位はGalaxy A21
2020年10月23日にドコモから発売されたGalaxy A21はとにかく価格の安さが売りです。
安いと言ってもおサイフケータイと防水に対応しています。
かんたんモードを搭載しているあたりがスマホが苦手な人や初めてのスマホにはピッタリの仕様になっています。
ドコモの価格で税込み22,000円、12月12日に発売したUQ mobileで同じく税込み22,000円。
定価は上の通りですが実売価格は安くMNPや3Gケータイからの買い替えなどではかなり安く購入が可能です。
Antutuベンチマークスコアで11万点前後なローエンドモデルになりますがターゲット層が違うので普段使いには困らないのとこの価格で全部入りなのが特徴です。

9位はAQUOS sense3 basic
2020年6月19日に発売されたAQUOS sense3 basicはAQUOS sense3の廉価版です。
結構酷いダウングレードがされていてRAM4GB→3GB、広角カメラ非搭載、指紋センサー非搭載、ストレージ64GB→32GB、おサイフケータイ非搭載とオススメ出来ないスマートフォンの筆頭に挙げられるぐらい酷いです。
AQUOS sense3の名は持っていますがコスト下げるためにダウングレードが酷すぎます。
初めてのスマホやシニア向けだと思われますがRAM4GB→3GB、広角カメラ非搭載、ストレージ64GB→32GBは理解出来ます。
しかし指紋センサー非搭載、おサイフケータイ非搭載は理解出来ません。
おサイフケータイぐらいは搭載して欲しかったものです。

10位はBASIO4
2020年2月7日にシニア向けに発売されたモデルになります。
らくらくスマートフォンのような京セラ製スマートフォン。
まさかのおサイフケータイ非対応!生体認証も非対応。
Antutuベンチマーク スコアで6万5千ほどと驚きの低スペックです。
9位のAQUOS sense3 basicが良く見えるほどのスペックです。
結構ランキングでも常連でランクインしているのでシニアの方もガラケーからスマホへの買い替えが多いのでしょうね。

最後に

今まで週間ランキングを見てきた筆者からすると順当な順位だと思います。
1位から4位までのiPhoneが強すぎてランキング的には面白くないですがiPhone 12シリーズの好調さとiPhone SE(第二世代)のコスパの良さが良く出ているランキングだと考えます。
iPhone SE(第二世代)はiPhone 13(仮)が出てもランクインして来るんじゃないかと思うほどコスパが良いですね。
このコロナ渦は長期戦になりそうなのでiPhone 13(仮)に指紋センサー「Touch ID」を搭載を搭載して来るでしょう。
iOS14.5からマスクを付けたままロックを解除する機能が追加されましたが「Apple Watch Series 3以降」を装着した状態に限りますので根本的な解決にはならないと考えるからです。
5Gミリ波対応も5G自体がまだまだスポット的で4Gで十分ですし、今求められているのは指紋センサー「Touch ID」でしょう。
画面内指紋認証になるのか、それともiPad Air 4の様に電源ボタンに指紋センサー「Touch ID」を搭載するのか楽しみですね。
iPhone SE(第二世代)を抜くのはやはりiPhoneなのかもしれないですが、もしかしたらiPhone SE(第三世代)なのかもしれないと思うほどです。