相変わらず強いiPhoneが6機種のランクイン。
先週、強いiPhoneのランクに割って入ったAQUOS sense4がランクを落としています。
興味深いのがiPhone 12 Pro Maxが4位でiPhone 12 Proの5位を抜いてランクを上げています。
まだまだ強いiPhone軍団ですが2020年12月15日から配信されたiOSの最新版「iOS14.3」の「Apple ProRAW」の対応でiPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Maxは勢いが出るかもしれません。
RAWデータ(生データ)での撮影に対応により「Pro」の名に恥じない写真データの扱いが可能になります。
今週のシリーズ別ランキングを見て行きます。
今売れてるスマートフォンTOP10 12/13
「BCNランキング」2020年12月7日~13日の日次集計データによると、スマートフォン(シリーズ別)の実売台数ランキングは以下の通りとなった。
2020年12月7日週のスマートフォン(シリーズ別)売れ筋ランキングはアップル「iPhone SE(2nd)」が3週連続で首位を獲得した。
先週5位だったシャープ「AQUOS sense4」は6位にランクダウン。一方、先週6位だった「iPhone 12 Pro Max」が4位に上昇したことで、TOP5は再び「iPhone」シリーズが占めた。
1位 iPhone SE(アップル)
2位 iPhone 12(アップル)
3位 iPhone 12 mini(アップル)
4位 iPhone 12 Pro Max(アップル)
5位 iPhone 12 Pro(アップル)
6位 AQUOS sense4(シャープ)
7位 Reno3 A(OPPO)
8位 AQUOS sense3 basic(シャープ)
9位 iPhone 11(アップル)
10位 Galaxy A41(SAMSUNG)
参照:https://www.bcnretail.com/research/detail/20201220_205101.html 様
1位はiPhone SE(第二世代)。
先週の1位をキープ。
3週連続の1位になります。
強すぎるのには理由があります。
Appleストアの価格は44,800円(税別)~で税込みでも5万円内に収まります。
iPhoneでA13チップ搭載でおサイフケータイと防水に対応して、無線充電にも対応しているのにスペックはハイエンド級です。
日本人が好むおサイフケータイと防水に対応だけでも嬉しいのに無線充電にも対応していて5万円でお釣りが来るのですから売れない訳がありません。
日本でのiPhoneシェア率は高いですし、マスクが必要な現在では貴重な「Touch ID」指紋センサーを搭載しているので電車の中でも快適にロック解除が出来ます。
5万円内で購入出来るのですからAndroidスマートフォンだとミドルレンジまで脅かす存在になります。
キャリアだけで無くサブブランドや格安SIM会社からも購入が可能でセールだと3万円を切ります。
キャリアだと3G回線からの契約変更で0円で購入も可能です。
唯一の欠点はバッテリーの弱さです。 (人によっては上下にベゼルのある古臭いデザインも欠点と言えますが指紋センサーとトレードオフになりますね)
誰にでもオススメ出来る良く出来たiPhoneです。
2位はiPhone 12。
先週の2位をキープ。
3週連続の2位になります。
iPhone 12 miniの方が前評判は高かったですが「ある程度のディスプレイサイズは欲しい」結果でしょうか。
6.1インチのサイズは現在のスマートフォンで言えば「丁度良い大きさ」だと考えます。
無駄に6.4インチなど大型化しなかったAppleは良く考えてますね。
iPhone 12シリーズの中でも基本モデルにあたるので新型のiPhoneを楽しむには十分でしょう。
サイズ感、「Face ID」、A14チップ、MagSafeワイヤレス充電、有機ELディスプレイなど現在のAppleが進めている技術を楽しめる「無難」なモデルです。
3位はiPhone 12 mini。
先週の3位をキープ。
3週連続の3位になります。
基本スペックはiPhone 12と同じで大きさはラインナップ中で一番小さいモデルになります。
前評判も高かったiPhone 12 miniはコンパクト好きな日本人にはピッタリの最新iPhoneになります。
コンパクト言えばiPhone SE(第二世代)も挙がりますが価格では定価で3万円の開きがあります。
iPhone SE(第二世代)は安売りされている事も考えるとiPhone SE(第二世代)の価格の倍以上の差があります。
iPhone 8以前からの買い替えだとiPhone SE(第二世代)とiPhone 12 miniとで二分されたと考えます。
iPhone SE(第二世代)が、もし無ければ1位でしょう。
4位はiPhone 12 Pro Max。
先週の6位から4位へランクアップ。
Apple好きなら一押しのスペックがあるモデルになります。
iPhone史上最大サイズの6.7インチディスプレイを搭載して大きさと価格も最高です。
iPhone 12 Proシリーズでディスプレイサイズ以外に差別化をして来たので最高性能を求めるなら一番のオススメになります。
広角カメラに47%大型化した1.7μmピクセルのセンサーを搭載してセンサーシフト手振れ補正があります。
手振れ補正はかなり強力で動画になるとその違いに驚くほど補正してくれます。
もしiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxとで悩んでいるならiPhone 12 Pro Maxの動画撮影の手振れ補正の強さをYouTubeなどで検索してみると良いと思います。
同じ「Pro」ですが別次元の性能になります。
筆者の個人的な意見ですがiOS14.3の配信で「Apple ProRAW」の対応も始まったので最高性能を求めて迷っているならiPhone 12 Pro Maxをオススメします。
iPhone 12 Proシリーズで迷っているのは大きさだと思いますが、後悔しないように十分考えて欲しいですね。
5位はiPhone 12 Pro。
先週の4位から5位へランクダウン。
3週で4位キープが止まってしまいました。
iPhone 12シリーズで一番微妙な位置付けになった感じのモデルです。
それが上で書いたディスプレイサイズ以外の差別化ですね。
もちろん動画では無く写真で「Apple ProRAW」にも対応しているので「動画を撮らないのであれば」普段持ち歩くサイズ感からオススメは出来ます。
ただ10万円越えの機種になるのでiPhone 12 Pro Maxとの価格差で11,000円で最高性能か普段使いのサイズかで考える事になります。
少しでも迷いがあるならiPhone 12 Pro Maxだと思います。
動画は撮らないが静止画でのスペックは求めたい、けど毎日苦が無く持ち歩きたいならオススメは出来ます。
6位はAQUOS sense4。
先週の5位から6位へランクダウン。
6位が今週のAndroidスマートフォンの最高ランクになります。
11月27日に発売された待望のSIMフリーモデルも好調の様ですがキャリアではドコモしか取り扱いが無く、サブブランドでは無しの状態です。
徐々に取り扱いが増えている格安SIM会社もまだまだ少ないと言えます。
Snapdragon 720G搭載で大きくスペックアップしたAQUOS sense4は「シニアから普段使いまで」とは言わせないほどに幅広く支持されるモデルに生まれ変われました。
価格も思っていたよりも安く単体で購入しても税込み35,900円で購入出来ます。
gooSimseller(OCN モバイル ONE)だと12月23日までのセール価格で12,000円(税抜)~となっています。
最初はタッチ感度など不具合がありましたが現在はアップデートで改善はしています。
SIMフリーランキングでも今週1位になるほど売れています。
カメラ性能はミドルレンジらしい性能ですが日中の撮影なら問題の無いレベルだと思います。
夜の撮影はAI補正が大きくかかるのでマニュアル設定に慣れる必要があると思います。
ただ動画は期待しない方が良いです。
7位はReno3 A。
先週の7位をキープ。
5週連続の7位になります。
おサイフケータイと防水に対応して6.44 インチ有機ELディスプレイ、RAM6GB、ストレージ128GB、4眼カメラとトレンドを掴んでいます。
販売する方も売りやすいモデルになっていて最近だとセールで1万円前半が多くなってきました。
販売店も多いのが特徴で3大キャリア以外ではどこでも取り扱いがあると言えるほどに売られています。
Snapdragon 665搭載で普段使いにはストレスの無いモデルと言いたい所ですがColorOS(Android 10)が良くないですね。
同じSnapdragon 665搭載スマートフォンは多いですが明らかに「もっさり感」があります。
AQUOS sense4と同じSnapdragon 720G搭載なら「名機」だったでしょうが前機種のReno AのSnapdragon 710からダウングレードしてSnapdragon 665搭載は戦略的には成功していますが、Reno A持ちからしたら「ありあえない後継モデル」です。
長く使うにはオススメ出来ないモデルです。
メジャーアップデートも1回するのかも怪しいレベルです。
8位はAQUOS sense3 basic。
先週の10位から8位へランクアップ。
AQUOS sense3の廉価モデルですがスペックダウンが酷いです。
RAM4GB→3GB、広角カメラ非搭載、指紋センサー非搭載、ストレージ64GB→32GB、おサイフケータイ非搭載とオススメ出来ないスマートフォンの筆頭に挙げられるぐらい酷いです。
販売しているのはソフトバンク、au、UQモバイルになりますがソフトバンクは法人向けなので一般向けにはau、UQモバイルになります。
価格の安さだけが売りになっています。
店頭での購入がほとんどだと思うので選択肢があまり無いのですよね。
auは5G、UQモバイルは4Gと住み分けを公表しているのでauでは貴重な安い4G対応スマートフォンになります。
9位はiPhone 11。
先週の9位をキープ。
2週連続の9位になります。
1万円値下げされてAppleストア価格で64,800円(税別)~購入出来ます。
ラインナップに残されたiPhone 11は買い替えでiPhone 12を検討すると必ず21,000円安いのでこの2機種で悩む事になります。
スペックや見た目を考えればiPhone 12になりますが、ラウンド形状のiPhone 11は持ちやすく親指の届く範囲がiPhone 12よりも良い事に気づくでしょう。
まぁケースに入れちゃうのがほとんどなので利点とまでは言えませんが21,000円の差が有機ELディスプレイ、A14チップ、MagSafeワイヤレス充電あたりになるでしょうか。
iPhone 11は「名機」と呼べるほど良く出来ているので手に取ってみて大きな違いの有機ELディスプレイと液晶ディスプレイの違いを見た方が良いでしょう。
あ、見た目のiPhone 12のスクエアな形状も検討してください。(見た目は結構重要なので!)
10位はGalaxy A41。
先週の圏外から10位へランクイン。
一時はこのシリーズ別ランキングで3位まで上り詰めた事のあるGalaxy A41。
ミドルレンジではお馴染みのSnapdragon 665を搭載せずにHelio P65 MT6768を搭載してコストダウンをしています。
Antutuスコアは16万ぐらいとSnapdragon 665よりやや劣ります。
ドコモオンライン価格で37,224円(税込)と発売当初は安くてコスパの良いモデルでしたがAQUOS sense4の登場により中途半端な価格になっています。
AQUOS sense4の価格も同じドコモオンライン価格で37,224円(税込)です。
同じ価格ならSnapdragon 720G搭載モデルのAQUOS sense4の方がオススメ出来ます。
ただドコモでは2万円引きで売られている事もあり売れている印象が強いです。
3Gからの契約変更で0円も見かけますが、それならiPhone SE(第二世代)を選んだ方が幸せになれます。
圏外へ行ったのは?
先週8位だったAQUOS sense3 liteが圏外へ行きました。
AQUOS sense3 liteは楽天モバイルの専売モデルでAQUOS sense3から広角カメラを無くしてダウングレードしたモデルになります。
12月8日の大幅なポイント改正により現在は実質980円スマホになっています。
楽天モバイルで一番売れているモデルになります。
今週のピックアップ
SIMフリーモデルも出て好調なAQUOS sense4を紹介したいと思います。
6位 AQUOS sense4 スペック
※横にスクロール出来ます。
発売日(日本) | 2020年11月27日(ドコモ版は2020年11月6日) |
CPU | Snapdragon 720G |
GPU | Adreno618 |
ディスプレイ | 5.8インチIGZO液晶ディスプレイ 2,280×1,080解像度 アスペクト比19:9 |
OS | Android 10 |
RAM | 4GB |
ROM | 64GB |
サイズ(高さ/幅/厚さ) | 148mm、71mm、8.9mm |
重量 | 177g |
メインカメラ | 12M、12M超広角、8Mズーム 3眼 |
サブカメラ | 8M |
充電とバッテリー | 4,570mAh USB Type-C |
4G:B1/B3/B5/B8/B12/B17/B18/B19/B39/B41(ドコモ版はこれよりも対応バンドが少ないです) | |
3G: B1/B5/B6/B8/B19(ドコモ版はB19に対応していません) | |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
おサイフ系 | NFC、FeliCa おサイフケータイ対応 |
ヘッドフォンジャック | 〇 |
生体認証 | 指紋/顔 |
SIM | nanoSIM×2 DSDV対応 microSDと排他使用 (ドコモ版はシングルSIM) |
microSD | 最大1TB |
防水/防塵 | IPX5、IPX8/IP6X |
カラーバリエーション | ライトカッパー 、シルバー 、ブラック(ドコモ版はライトブルーもあります、ドコモオンラインショップ限定カラー:レッド、ブルー、イエロー) |
価格(税込) | 32,780(IIJmio)、(ドコモ版は37,224円) |
※横にスクロール出来ます。
発表から2か月ぐらいかけて発売されました。
AQUOS sense3から大きくスペックアップしたAQUOS sense4。
「シャープのAQUOS senseだからSnapdragon 665ぐらいだろう」と思った時期がありました。
予想を良い意味で裏切ってSnapdragon 720G搭載です。
ただRAM4GB、ストレージ64GBあたりはシャープらしいコストカットをしています。
バッテリーの持ちはかなり評判が良く家を出る時に100%で帰宅しても80%なんてざらにあります。
タッチ感度と筆圧に問題がありましたがアップデートで収まってはいます。
Snapdragon 720G搭載でも、もちろん「かんたんモード」を搭載でシニアの方にも使いやすい見た目に出来ます。
AQUOS sense3だと「シニアから普段使いまで」がオススメでしたが「シニアからガジェット好き」までオススメ出来るスマートフォンに仕上がっています。
カメラ性能はランキングでも説明しましたが改めて説明します。
12MPの標準カメラ F値 2.0
12MPの広角カメラ F値 2.4 広角121°
8MPの望遠カメラ F値 2.4 光学2倍
カメラのトレンドの標準、広角、望遠の3眼カメラ構成で電子式手ブレ補正にも対応しています。
「AIオート」に「ナイトモード」が追加。 ただこのナイトモードが曲者でかなり補正が大きくかかるのでマニュアル設定で撮らないとかなり明るくなってしまいます。
この安さのスマートフォンにカメラ性能を期待するのはちょっと違いますが日中ならオートでも問題の無いレベルで撮影は可能です。
夜間はオートでの期待はしないようにマニュアル設定で撮った方が良いでしょう。
動画性能は期待しない方が良いです。
AQUOS sense4 SIMフリーモデル
Amazonでの執筆時点での価格は 35,900円(税込)です。(ただし各色とも「通常1~2か月以内に発送します。」となっています。
売れていますね。
IIJmioで32,780円(税込)音声SIM同時契約でギフト券3,000円分キャンペーンあり。
IIJmio会員の方は端末のみ購入出来ますがキャンペーンは受けられません。
12月23日までのセール価格でgooSimseller(OCN モバイル ONE)だと19,800円(税込)となっています。
対象オプション(ノートン モバイルセキュリティ)加入で1,000円値引き。
他社からの乗り換え(MNP)で5,000円値引き。
同時併用可能。
となっていて最大6,000円の値引きもされます。
一番オススメ出来る価格です。
通信費を考えても安いです。
今週の動向
相変わらず強いiPhoneのお祭り状態。
期待のAQUOS sense4は販売チャネルが少なくてiPhoneに対抗するにはドコモだけと絶対数が少ないです。
MVNO(格安SIM)の取り扱いは増えてはいますが、格安SIMを使っているユーザー数が少な過ぎて圧倒的にiPhoneが強いです。
iPhone 12 Pro MaxがiPhone 12 Proを抜いたのは意外でしたね。
スペックよりも「持ちやすさ」を重視すると思っていましたが動画の手振れ補正の素晴らしさに気づいたユーザーが買い求めたのでしょうか。
強いのはiPhone SE(第二世代)、iPhone 12 mini、iPhone 12の構成です。
十分なスペックがあり満足出来るiPhoneです。
iPhone 12 Proシリーズは価格の高さから徐々にランクは落とすでしょうがiPhone SE(第二世代)、iPhone 12 mini、iPhone 12の3機種は時期iPhone 13(仮)が出るまでは残るでしょう。
ランキング的には変動があった方が面白いですがiPhoneシェア率が世界でもダントツな日本では仕方ないですね。