楽天モバイルによると2020年4月8日からサービスを開始した「Rakuten UN-LIMIT」プランが2020年12月30日で累計契約申し込み数が200万回線を突破したそうです。
2020年6月30日に100万人突破してからはペースが落ちて2020年9月に143万回線突破、2020年11月には179万回線でした。
現状のペースでいけば1か月あたり20万回線なので2021年5月に「第一目標である」300万人突破になりそうです。
累計契約申し込み数なので実際に契約した数では無いですが後半ペースが上がって来たようです。
色々課題も多い「Rakuten UN-LIMIT」プランですが1年間無料キャンペーンは300万人までなので、それまでに一度契約した方が良さそうです。
「Rakuten UN-LIMIT」プラン
事務手数料無料、300万人まで1年間無料な太っ腹なサービスです。
色々無料な「Rakuten UN-LIMIT」プラン
- 300万人まで1年間無料。 これが一番美味しいキャンペーンです。本来2,980円/月の料金が無料なので使わない手は無いです。
- 5G対応。 追加料金無しで5G通信が可能です。 ただしエリアは限定的なので執筆時点では考慮しない方が良いです。
- 「Rakuten Link」アプリで通話とSMSが無料。 これも大きいですね。24時間かけ放題が無料です。(0570などの有料通話は除く)
- 契約事務手数料無料。 契約時にお金がかからないので1年間0円で使えます。
- SIM交換手数料無料。 物理SIMで契約したけどiPhoneのeSIMでサブ回線にしたいなどSIM交換も無料です。
- SIM再発行手数料無料。 再発行も無料。
- MNP転出手数料無料。 他のキャリアなどへMNPする時にもお金はかかりません。
- 契約解除料無料。 Rakuten UN-LIMITを解約してもお金はかかりません。
要するに300万人までなら0円で1年間通信回線が持てる訳です。
しかも24時間かけ放題付き。
これだけ無料ならなぜみんながRakuten UN-LIMITを契約しないのか不思議ですよね。
問題もあります。
楽天エリアが狭い
これに尽きると思います。
都市部が生活圏の方なら問題は少ないでしょう。
それでも楽天モバイルの使っている周波数帯は「バンド3」のみで1.7GHz帯で周波数が高いため建物などの障害物に弱いんです。
いわゆるプラチナバンド(700MMz~900MHz帯)が無く、「バンド3」のみなので苦しい訳です。
大手キャリアはLTE(4G)の周波数帯を7つほど持っており合計すると240MHzになりますが、楽天モバイルは1つだけで40MHzしか使えません。
5Gの割り当ては普通にありますが、実用的なのは2年先と言われているので現状ではLTE(4G)のバンドが1つだけなのは後期参入としても少な過ぎます。
分かっていて参入したのですから仕方が無いとも言えます。
楽天モバイルとしてはプラチナバンドが欲しいでしょう。
現在周波数の割り当てを求めています。
楽天アリアならばデータ容量も無制限(10GB/日制限はあり)で使えますし、生活圏が楽天エリアならば困ることは無いでしょう。
KDDIローミング
楽天モバイルは急ピッチで基地局を設置しています。
計画を5年前倒しにして2021年夏頃に人口カバー率96%を目指して基地局を設置しています。
楽天エリア外だとどうなるかと言うとパートナーエリア(auエリア)に接続されます。
パートナーエリアはKDDIから回線を借りているわけです。
パートエリアは5GB/月と楽天エリアとは雲泥の差があります。
都市部でも上で書いたようにビルの奥など遮蔽物に弱い周波数帯なのでKDDIローミングでバンド18(26)に繋がります。
KDDIのローミング料金は1GBあたり約500円なので5GB/月だと2,500円にもなります。
私たちユーザーは0円で使っているので大赤字な状態です。
200万人の方がパートナー回線の5GBを毎月使い切るとは考えられませんが使い切ったとしたら毎月50億円にもなります。
ここに「Rakuten Link」アプリで通話が無料なので通話の接続料も加算されます。
楽天モバイルとしては基地局を速く設置してKDDIローミングを無くしたいのが本音です。
2020年10月に東京、大阪、奈良の一部エリアでKDDIによるローミングが終了しました。
ここで問題が起きたのが大量の「圏外」です。
地図上では楽天エリアなのに障害物に弱い周波数帯なので圏外が多く出ました。
楽天エリアに居る人で自宅が圏外になってしまった人への救済措置として「ドコモ回線」の端末とセットで貸し出して対処しています。
筆者は地方ですが12月に自宅が楽天エリアになりました。
かなりペースを上げて基地局設置をしているのが分かります。
Rakuten UN-LIMIT Vの契約がなぜ伸びたのか?
あくまで推測ですがドコモの「ahamo(アハモ)」プランの影響も多いと考えます。
「ahamo(アハモ)」プランのインパクトは強く、2021年3月は携帯電話業界の大きな変化になる時期です。
今までキャリアで言われるままに契約していた人も注目するほど大きな影響を与えています。
2,980円で20GB、5分かけ放題、オンラインに特化など。
価格から見てもRakuten UN-LIMIT Vを意識したプランになっています。
下のページでは「ahamo(アハモ)」プランとRakuten UN-LIMIT Vとも比較しています。
2020年12月3日に「今後の料金戦略に関する発表会」で発表された「ahamo(アハモ)」はかなりインパクトの強いプランでした。 月額2,980円(税抜)、容量20GB、5分かけ放題付き、5G対応、超過後の回線速度が1Mbpsなど先行[…]
「ahamo(アハモ)」プランは2,980円でRakuten UN-LIMIT Vと同額です。
ソフトバンクは「ahamo(アハモ)」対抗プランを発表しましたがKDDIは今月発表予定です。
「ahamo(アハモ)」プランに注目が集まり、対抗プランを考えて出て来るのが現在サービスを提供しているRakuten UN-LIMIT Vです。
「ahamo(アハモ)」プランと比較も良くされてRakuten UN-LIMIT Vにも注目が集まったと考えます。
そこで楽天モバイルはポータブルWi-Fiルーターの「Rakuten WiFi Pocket」を1円で販売しています(アンケートに答えると1円分のポイントで実質0円)
これまで日本で一番多く使われているiPhoneはSIMのみ契約しか出来ずにいましたが、どうせなら何か欲しいですよね?
ポイント還元で実質0円のAndroidスマートフォンにはiPhoneを持っている方からしたら必要無いですが自宅が楽天エリアならば1円(実質0円)の出費でWi-Fi環境が構築出来ます。
これは結構美味しいです。
一人暮らしでネット環境がスマートフォンだけな方は大勢います(特に一人暮らし)。
急ピッチな基地局設置で楽天エリアが増えて、「ahamo(アハモ)」プランと比較され、ポータブルWi-Fiルーターのバラマキ。
この3つが大きいと考えます。
ahamo(アハモ)と比べたRakuten UN-LIMIT Vの利点と欠点
欠点はエリアになります。 いくら生活圏が楽天エリアだとしても旅行先で楽天エリアだとは限りません。
KDDIローミングが5GB/月ありますが出張が多いなどがあれば困ります。
なので当ブログでは「サブ機」を推奨しています。
利点は楽天エリアならデータ無制限(10GB/日制限はあり)な所と「Rakuten Link」アプリで通話が24時間かけ放題な所です。
様々な手数料が無料なのも良いです。
MNPしても無料、SIM交換でも無料、解約しても無料。
1年間完全な無料です。
ahamo(アハモ)と比べてもデータ無制限(月間で300GB)と24時間かけ放題は2,980円の課金が始まっても大きな利点です。
いつRakuten UN-LIMIT Vに入れば良いのか?
このペースだと2021年5月頃に300万人まで1年間無料キャンペーンが終了します。
しかし筆者は3月前後に加速すると考えています。
駆け込み需要ですね。 1年間無料な内に「サブ回線」として確保しておきたい人が多く契約すると思います。
理想的なのは299万人ぐらいで契約したいでしょうが難しいでしょう。
1円(実質0円)でデータ使い放題のWi-Fiルーターが手に入り1年間無料なのですから入らない手はありません。
執筆時点(2021年1月5日)では人気が高くホワイトは1月中旬以降となっています。
ブラックは在庫があるようです。 ちょっと落ち着てきましたね。
3月頃が一番良いとは思いますが、今でも2か月しか変わらないので契約しても良いと思います。
ただし「MNPはオススメしません」サブ回線がオススメです。
基地局も増えてきましたが3月には東京都のKDDIローミングが終了の予定なので多くの場所で圏外が予想されます。
iPhone XS以降を持っている、もしくはRakuten UN-LIMIT Vが使えるSIMフリーのAndroidスマートフォンを持っているなら「Rakuten WiFi Pocket」がオススメです。
24時間かけ放題が使いたいならRakuten UN-LIMIT VはeSIMに対応しているのでiPhone XS以降なら0円でeSIMに変更すれば良いですし(キャリアなどの契約の物理SIMはそのまま)、Rakuten UN-LIMIT Vが使えるSIMフリーのAndroidスマートフォンで物理SIM2枚に対応しているなら挿しかえるだけです。
別でもう1台スマートフォンを購入でも良いと思います。「Galaxy A7」か「AQUOS sense3 lite」か「OPPO A5 2020」がオススメです。(ただし「Rakuten WiFi Pocket」と同時で実質0円は出来ません)OPPO A5 2020 「実質2,020円スマホ」、AQUOS sense3 lite 「実質5,980円スマホ」ポイント変更により追記1/7
「Rakuten Mini」(実質0円)と「Rakuten Hand」(実質0円)はeSIMのみの対応なのでオススメしません。 eSIMは対応がIIJmioのデータ専用ぐらいしかありません。
それでも良いのならIIJmioで使える「Rakuten Hand」がオススメです。「Rakuten Mini」は楽天モバイル以外では使えないので解約したらWi-Fi専用のiPod Touchになります。
300万を超えたら1年間無料は終了なので余裕のあるうちにサブ回線として使った方がお得です。
1年間無料で使って問題の無いレベルまでエリアが改善したら解約してMNPで毎月2,980円でも良いですし、「ahamo(アハモ)」プランなどへ移行でも良いでしょう。
問題は300万人までに契約して1年間無料を楽しむべきだと考えます。