ahamo、povo、LINEMOへは7割以上がプラン変更 MMD研究所調べ

2021年3月11日にMMD研究所によると18歳~69歳の男女40,000人を対象に2021年2月8日~2月10日の期間で「2021年3月 通信サービスの利用動向調査」を実施し、その中から「通信サービスのプラン変更・乗換え意識」をまとめたと発表しました。

注目されているキャリア20GBプランが今月の3月に始まります。

楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT プランも衝撃の段階制プランで1GBまでなら0円と4月1日からRakuten UN-LIMIT VIがアップグレードされ「在庫切れ」が出るほど契約者数が伸びています。

MMD研究所による今回の調査を見て行きます。

 

MMD研究所「通信サービスのプラン変更・乗換え意識」

MMD研究所:通信キャリアのプラン変更・乗換え検討先はトップがドコモ、次いで楽天モバイル、「ahamo」の72.9%、「povo」の82.4%、「LINEMO」の76.6%は現通信キャリアから移行 URL

 

通信サービスの月額料金

通信契約をしているスマートフォンを現在メイン利用している34,489人を対象に、通信の月額料金を通信サービス別に聞いた内容。

Rakuten UN-LIMITは無料期間のため除く

この平均月額料金も今月提供予定のキャリア20GBプラン、4月から予定のMVNO(格安SIM)で変わって行くのでしょうね。

3大キャリア、サブブランド、MVNO全部「これぐらいかなぁ」といった印象ですね。

これからは3,000円ぐらいの価格が中心になると思えるので全体的にかなり下がると考えられます。

3大キャリアでは5,500円程度、サブブランドは2,500円程度、MVNOは1,300円程度になると思います。

MVNOも名の知れた所は新プランを発表して残った大御所はOCNモバイルONEぐらい(執筆時点で3/12の発表を延期しました)なのでMVNOの料金の基準が分かって来ました。

音声プランで見るとIIJmioの2GBが858円、nuroモバイルの3GBが792円とこの2社が現状ではかなり安い料金設定になっています(すべて税込み価格)。

この2社が安いですが他社の新料金プランは1GB:1,100円前後が多いです。

また料金見直しをする所が出て来てもおかしくないですね。

通信の月額料金の詳細。

3大キャリアの全体的に月額料金が広がっているのが驚きですね。

3,000円~6,000円が多いですがそれでも全体的に広がっています。

サブブランドとMVNOは筆者の思っていた料金分布とほぼ同じですね。

調査期間にUQモバイルの2月1日からの新料金プラン「くりこしプラン」も入っていますが旧プランのままの人が多いでしょうし2,000円~4,000円に集中しているのも頷けます。

MVNOは1GB~3GBの方が一番多いので1,000円~3,000円に集中しています。

オンラインでの契約経験

通信契約をしている携帯電話・スマートフォンを現在利用している37,731人を対象に、通信会社の新規契約や機種変更、プラン変更等の手続きをオンライン上で行ったことがあるか通信サービス別に聞いた内容。

Rakuten UN-LIMITとMVNOは基本ITリテラシーに強い方が多いので納得の数字です。

意外だったのは3大キャリアでも結構いるのですね。

myドコモなどのページから色々な情報と操作が出来るので一定数はいるだろうとは思っていましたがドコモだと35.6%もいるのですね。

UQモバイルの55.9%も驚きですね。

UQモバイル売れ筋のスマートフォンが低スペックのシニア向けが多いのでてっきり家電量販店や実店舗で勧められて購入しているのだと思ってました。

メイン利用の通信会社の料金プラン変更や乗り換えの検討

通信契約をしている携帯電話・スマートフォンを現在利用している37,731人のうち、メイン利用の通信会社の料金プラン変更や乗り換えを検討しているか聞いた内容。

世間でキャリア20GBプランが騒がれていると言っても納得の数字ですね。

ガジェット好きや若い世代では情報交換も多くプラン内容などの収集もするでしょうが、ほとんどの方は「ニュースの一部」を見ているだけでしょう。

それでも37%の方が「検討している」は多いと思います。

友人や会社の仲間などが変更や乗り換えをして、その安さに驚いて後から検討する人も多いでしょう。

次のプラン変更や乗り換えの検討先

料金プラン変更や乗り換えを検討している13,962人を対象に、メインで利用している携帯電話・スマートフォンの通信会社での次のプラン変更や乗り換えの検討先を聞いた内容。
(3つまで回答可)

これも順当な分布だと考えます。

ただ調査期間の2021年2月8日~2月10日の直前の2021年1月29日にRakuten UN-LIMITの新料金プランRakuten UN-LIMIT VIの内容が1GBまでなら0円と驚きのプランだったのでRakuten UN-LIMITの知名度は一気に上がったと思います。

キャリア20GBプランの分布も色々なアンケート(ネット投票なので偏りはあります)を見ましたがahamoがダントツ1位で60%前後、povoが30%前後、LINEMOが10%前後でした。

MVNOはまぁこれぐらいですよね。

契約変更先として最も検討度が高いプラン別に、現在利用している通信キャリアの表。

キャリア20GBプランへの移行は想像通りですが、実に70%以上の方は自分のキャリア契約から20GBプランへの変更を検討しているのが分かります。
auでは82.4%の方がpovoへのプラン変更を検討しています。

キャリア20GBプランの競争は自社がほとんどと見て取れます。

ただドコモで言えば90.7%の方はプラン変更しないかギガライトからギガホなどの既存プランなのも注目です。(3つまで回答可な為)

Rakuten UN-LIMITとサブブランドのUQモバイルとY!mobileへの移行が多いのには驚きでした。

Rakuten UN-LIMITへの移行を検討している方がUQモバイルから以外はすべて2桁の%になっています。

特に多いのはMVNOからRakuten UN-LIMITへの移行を検討している方が33.5%もいます。

楽天モバイルには悪いですが「移行」して1GBに抑えるためにnuroモバイルの3GBが792円のプランも同時に契約して(2枚のSIMが使えるスマートフォンが必要)Rakuten UN-LIMITを0円運用したら24時間かけ放題付きで月額料金は792円(税込)で実現出来てしまします。

これは凄い事ですよね。

auからUQモバイルへの移行を検討している方が28.2%、ソフトバンクからY!mobileへの移行を検討している方が23.4%も大きいですね。

 

感想まとめ

通信サービスの月額料金はこの3月から劇的に下がるでしょうね。

3大キャリアの20GBプラン、ahamo、povo、LINEMOだけでなくMVNOでも次々と新プランが発表されどんどん安くなってきています。

MVNOはほとんどが4月1日から新プラン提供となっています。

既存プランと比べると半額な料金が多く、各社安さ以外にも特徴を出して来ています。

ただタブレットやサブ機のスマートフォンなどで使う「データSIM」や「SMS付きデータSIM」は「音声SIM」とほとんど変わらない料金設定が多いです。

注目が多いRakuten UN-LIMITですが1年間無料キャンペーンは4月7日までです。

1年間無料が終わっても1GBまでなら0円で使える(ユニバーサル料金3円はかかると思います)事で「24時間かけ放題用」として使われると思いますが、楽天モバイルは耐えられるのでしょうか?

2枚のSIMが使えるDSDV対応スマートフォンならpovo+Rakuten UN-LIMITにすれば20GB使えて24時間かけ放題で2,728円(税込)。
3GBで済むならnuroモバイルの3GBが792円なので24時間かけ放題で792円(税込)と驚きの安さです。

楽天モバイルはいつかこの様な「0円運用で24時間かけ放題」をつぶして来ると考えられます。

執筆時点で楽天モバイルは「在庫切れ」が多くあるほど人気ですが300万人を超えた途端に多くの機種で端末ポイントを減らして実質値上げをしています。

4月7日を過ぎても1GBまでなら0円で24時間かけ放題なので使いみちは大きいですが大きく契約者数は伸びないでしょう。

「次のプラン変更や乗り換えの検討先」のデータで分かるようにドコモならギガホからahamoへのプラン変更になる人が多く他社へ移る人は少ないですよね。

更に言えば20GBプランへプラン変更するよりもそのままの人の方が多いのも注目です。

調査期間にMVNOの新プランの発表がほとんど無かったためにMVNOが一番、割を食っている状態だと思います。

今回の調査で一番損をするのはMVNO、得をするのはRakuten UN-LIMITと言えそうですがMVNOの音声SIMが3GB:792円なので5月ぐらいににまでならないと結果は見えませんね。

楽天モバイルも執筆時点では駆け込み需要で契約者数が伸びていますが4月7日を過ぎたら一気に減るでしょう。(東京都のパートナーエリア(KDDIローミング)が3月中に原則終了になるのも、多くの圏外が予想出来るので人気は落ちると思います)

次の調査が待ち遠しいです。