iTunesギフトカード詐欺の被害者からAppleに対して11件の集団訴訟にまでなっているそうです。
なぜそんな事態になってしまったのか不思議ですよね。
ネットでの詐欺はどんどん多くなってますが巧妙にもなってます。
美味しい話に乗らなければ起こりえないのもありますが、日本で昔から良くあるお年寄りを狙った「オレオレ詐欺」などはネットでは無いですが弱みを突いた犯行です。
詐欺には色々ありますが今回のiTunesギフトカード詐欺からネットでの手口や注意点を考えたいと思います。
ネット詐欺
詐欺のやり方は色々ありますが特徴や被害について考えて行きます。
iTunesギフトカード詐欺
犯人も直接お金のやり取りをするのはリスクがあります。
そこで追跡されにくい方法でプリペイドギフトカードなどの番号を入手する方法でそれを現金化します。
SNSなどを中心に甘い誘いに乗って詐欺の被害にあうのが多いようです。
被害額は報告された2015〜2019年の間のiTunesギフトカード詐欺だけで9,350万ドル(約100億円)以上となっていて報告されない泣き寝入りした方を含めばもの凄い額になると思われます。
どうやって現金化している?
なんと犯人はApp Storeに自身が販売するアプリに詐欺によって得たiTunesギフトカードを使い課金しているのです。
そしてAppleからアプリ販売報酬として現金化できる訳です。
Appleの対応
Appleは公式でも詐欺の被害にならないように注意を呼び掛けています。
ギフトカード詐欺について https://support.apple.com/ja-jp/itunes-gift-card-scams
しかしなぜiTunesギフトカード詐欺の被害者からAppleに対して11件の集団訴訟にまでなったのでしょうか?
問題はAppleの発言にありました。「被害に遭ったギフトカード番号の追跡は不可能で、被害額の返金は不可」
この発言が虚偽であるとして損害賠償を求められているわけです。
The lawsuit says that Apple tells scam victims there is nothing that can be done once the money has been spent, but argues that this isn’t true. In fact, Apple holds 100% of the funds for a period of 4-6 weeks, between the apps being purchased and Apple paying the developer. During this time, the company is in a position to refund 100% of the card value.
Additionally, Apple takes a 30% commission, so would always be in a position to refund this much, even after the scammer has been paid.
参照:https://9to5mac.com/2020/07/20/itunes-gift-card-scam/ 様
Appleは詐欺の被害者に「iTunesギフトカードが支払いに利用されたら返金不可」と回答しているがこの回答が虚偽だと言われている事にあります。
実際にはAppleは購入したアプリ開発者に支払われるには4〜6週間の期間があり、資金の100%を保持しています。この間、会社はカードの価値の100%を返金する立場にあります。
さらに、Appleは30%の手数料をとるので、犯人に支払われた後でも、常にこれだけを返金する立場にあります。
日本だと被害にあっても被害にあった方が悪いなどと言われて泣き寝入りがほとんどでしょう。
さすがアメリカだと思える事例ですね。
LINE詐欺
日本でも良く聞く詐欺ですが5年ほど前にはかなり話題になりましたよね。
しかし今でも行われているようです。
アカウントを乗っ取って「プリペイドギフトカードを自分に代わって購入して欲しい」と持ち掛けて来る詐欺です。
もちろんアカウントを乗っ取っているので友人からだと思い話を聞くわけですが「友人だと思い込んでいる」所につけ込む隙が生じます。
またアカウントを乗っ取られた人は友人や同僚など登録してある人に「迷惑」をかける事になります。
アカウントを乗っ取られた人はたまったもんじゃないです。
また最近ではURLを踏ませる「フィッシング詐欺」や「携帯の電話番号とSMSの暗証番号を聞き出し」更に聞き出された本人のLINEまで乗っ取るという悪質な事例もあります。
一番の被害者は乗っ取られた本人なのですが周りからの信頼まで失うので二段階認証ぐらいはしておきましょう。
二段階認証について色々書いてきましたが今回は「LINE]のお話です。3~4年前にLINEの不正ログインのニュースなどをよく見ましたよね。友達がLINEアカウントを乗っ取られて「プリペイドカードなどを買ってきて欲しい」と要求を[…]
Twitterで話題の100万円プレゼント詐欺
ZOZO創業者の前澤友作氏がTwitterで100名に100万円(総額1億円)プレゼントは記憶に新しいと思います。
現金プレゼントは100%が悪い人では無いでしょうがほとんどは詐欺です。
Twitterで「100万円 プレゼント」で検索すると驚くほどヒットします。
条件として以下が多いです。
①フォロー
②リツイート
「じゃ何も損しないんじゃ?」と思ってしましますよね。
その思い込みが落とし穴になります。
前澤友作氏のように社会的地位もある方は「嘘ならば」もちろん非難されます。
しかし100万円プレゼントのほとんどの方の素性をあなたは知っていますか?
アカウントが消されたら文句も言えません。
この記事を書いている現在でも数多く見られ、また「100万円下さい。生活に困ってます」などリプを飛ばす方も多いです。
ここでも「フォロー」「リツイート」ぐらいなんでも無いと思われる方も居るでしょう。
なぜこのような100万円プレゼントが多いのでしょうか?
- 情弱リストに加えられる。
- 当選したので電話番号や住所を聞く。
- フォロワーを増やす。
- 一部では当選の確認と言い入金またはiTunesギフトカードを送信するように指示がある。
①はこのような怪しいのに考えずに飛びつく相手をリスト化して別の詐欺への誘導リストに加えられます。
②当選したら当然「個人情報」を聞いてきます。 その個人情報を目当てとしているのです。
③フォロワーを増やせるだけ増やしてアカウントを売るのです。
④これは一部ですが上に書いたアメリカのiTunesギフトカード詐欺と同様の事をやってくるのもあるようです。
普通だと「いくらなんでも④には引っ掛からないよ」と思ってしまいますが騙される人がいるんですよね、、、
この①から③のコンボで被害者は個人情報を抜かれ、情弱リストに加えられ、フォローしたアカウントは消え売られていく。
「フォロー」「リツイート」は簡単に出来るために「やってしまいがち」ですが詐欺師はそこにつけ込むので簡単にするものでは無いです。
また著名人になりすましたアカウントもあるので注意が必要です。
昔からあるフィッシング詐欺
メールで「あなたは当選しました」や「Amazonや楽天を名乗りログインしてアカウントを保護してください」などで偽URLに誘導して個人情報を盗み買えるだけ買う。
これは昔から良くあるのですが最近は「メールアドレスを偽装」するなど巧妙になって来ています。
Amazon.co.jpだったら信じてしまいがちですが偽装しているのでパッと見は判断し辛いです。
少し前だと文章が「明らかに日本語では無い日本語」で文章で判断出来ましたが最近は日本語力も上がってきているので注意が必要です。
通常メールヘッダーまで見ないので気づかないと思います。
Amazonも公式で注意していますが「メールアドレスを偽装」しているので「Amazonからそういった指示は無い」事を念頭に置いて自衛するしか無いです。
最後に
Appleは何かしらの救済措置は必要だと思うのは私だけでしょうか。
iTunesギフトカードの番号などで追跡出来ないものなのでしょうか?
詐欺の温床になるのはAppleも望まないと思いますし、アプリ開発者に支払われる4〜6週間の期間に被害者からのカード番号を元に追跡して犯人を特定するのは簡単だと思うのですが被害者のふりをしてアプリ開発者を陥れる事も考えての事なのでしょうか。
Twitterは驚きますよね。
「お金 プレゼント」や「100万円 プレゼント」で検索するとかなり多くヒットします。
またこのような詐欺にリプしている方も多いのが現実です。
どこかから拾ってきた「大金の写真」で釣られてしまうのか分からないですが、返信内容を見ているとため息が出ます。
もちろん本当に詐欺なのかは分からないために周りが口をはさむ事も出来ません。
iTunesギフトカード詐欺から考える事とタイトルにしましたがTwitter詐欺で「釣られている方」が多く居るのに驚きました。
皆さんもお気を付けください。