NTTドコモが2020年3月25日から5Gの通信サービスを開始しました。
ついで、5G通信対応スマートフォンの販売や5Gに対応したプランなども発表してます。
この5Gってなんでしょうか?
3Gの停波も迫ってます。
この3G、4G、5Gとは何なのでしょうか?
今回はこれらについて考えていきます。
移動通信システム
3G、4G、5Gとは移動通信システムの事で数字が大きいほど技術が新しく、速くなってます。
GはGenerationの略で世代を表します。つまり第3世代、第4世代、第5世代ととなり5Gは第5世代移動通信システムとなります。
もちろん3Gの前に1G、2Gがあるのも容易に想像できますね。
移動通信システムの日本の歴史
どうやって5Gまで来たのか歴史を振り返ってみます。
1G:第1世代移動通信システム
1979年12月3日に日本電電公社により自動車電話サービスが始まりました。これってすごくないですか?1979年ですよ!パソコンも無いしインターネットも無い!
もちろんアナログ方式ですがなにげに世界初だったりします。
もちろん特定のお金持ちしか無理ですよね。電話が家か公衆電話な時代に車で電話ができるなんてすばらしい。
1985年9月日本電信電話が日本初の携帯電話機ショルダーホンのレンタル開始。肩から下げて電話するやつですね。
1987年4月NTTによる携帯電話サービスの開始。ここまでは持ち歩けても自動車電話だったんですね。この辺りからNTT独占がなくなり携帯電話の普及が始まっていくのですね。
2G:第2世代移動通信システム
1993年3月NTTドコモが第2世代携帯電話サービスの開始。デジタル通信の幕開けです。これも世界初だったりします。
1994年買取制へ。 ここまですべてレンタル方式だったのですね。買取制になり今までよりも料金が安くなり、各家電メーカーも携帯電話を作るようになりますます価格競争と普及になっていきます。
1996年5月着信メロディ開始。この着メロも何気に世界初だったりします。
1999年2月ドコモがiモードサービス開始。これまた世界初! インターネットが出来て携帯電話からメール(キャリアメール)が出来る!
2000年11月Jフォンとシャープが写真付きメール(写メール)のサービス開始。これまた世界初!。ここで一気に携帯電話がコミュニケーションツールとして活躍していくわけですね。
3G:第3世代移動通信システム
2001年5月NTTドコモから第3世代携帯電話サービス開始。これも世界初!通信速度も速くなり誰でも1台の時代へ行くわけですね。
この頃ってまだ携帯電話にアンテナがあった気がするのですがみなさん覚えてます?
2004年12月ボーダフォンよりVodafone 702NK発売。 えええーこの時代にスマートフォンがあるなんて知らなかった、、、さらに調べるとNokia 9000を1996年にノキアが出していたみたいですね。iPhoneの2007年が最初だと思ってました。でもタッチスクリーンっていうのと現在のスマートフォンの原型はやっぱりiPhoneなのかなぁ。
2008年6月日本通信よりMVNO(格安SIM)開始。
2008年7月iPhone日本に登場。 ここからスマホへ時代へ!
この辺りから日本が世界初って言葉が無いですね、、、
4G:第4世代移動津新システム
2010年12月NTTドコモが第4世代移動通信システムサービス開始(正確には3.9世代)。動画もサクサクな時代へ。サービス当初は下り最大75Mbps
2013年10月最大150Mbpsへ
2014年6月VoLTE開始。これにより高速データ通信を継続したまま同時に高音質音声通話が利用可能になる。
5G:第5世代移動通信システム
2020年3月25日NTTドコモから5Gの通信サービスを開始。
サービス開始時の速度 下り最大3.4Gbps 上り最大182Mbps
同6月以降 下り最大4.1Gbps 上り最大480Mbps
高速、大容量 低遅延、高信頼 多数同時接続を可能に。
通信速度は将来20Gbpsぐらいまで可能になると言われてます。
大容量 ARやVRのような大量のデータを使う3Dデータを外出先で使えるようになります。
低遅延、高信頼とは何百キロも離れた場所からカメラ映像を見ながら操作をする(例えばドローンとか)場合とか操作が正確に出来るようになります。見た映像が遅れて来たら正確には出来ませんよね。
多数同時接続 災害時などには多数の人が安否の確認などに同時に接続すると現在の3Gや4Gでは繋がらないって事をよく聞きますよね。これが改善されます。
5Gに見えてくる可能性
医療の変化:遠隔手術など離れた大きな病院に行かなくても出来るようになる。
ゲームはクラウドに:低遅延、大容量によりゲームをダウンロードせずにクラウド上でプレイ出来て、アクションゲームのような遅延があるときっちりと遊べないゲームもモバイル通信で出来るようになります。
車の自動運転:様々なセンサーによる情報や道路上の情報など多数の情報を遅延なしに処理しなければ車の自動運転は出来ません。5Gの普及により安全にかつ適切な判断を出来るようになるでしょう。
IoTの普及:モノのインターネットがさらに沢山出てくると思われます。
未来の技術:今は存在しない技術を使った新しいデバイスが5Gの普及で現れるでしょう。AIが進めば今は考えもつかない事が可能に!
最後に
ほとんど歴史で終わっちゃいましたが、第3世代までは日本がリードしてたんですね。
写メなんか今でも使う言葉ですよね。
調べてるうちに面白いものを見つけたのでリンクを張っておきます。平成のドコモを振り返るファクトブックPDFになってます。
そういえばポケベルもあったなぁ、、、昔のドラマを見るとたくさんの緑の公衆電話があったりしますが(東京ラブストーリーとか)今は公衆電話が少ないですよね。
また日本の技術で世界初をモバイル分野でも出してほしいと思います。