今さら聞けないVoLTEとは?auの事情も含めて解説

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2019年10月にドコモが3G通信サービス「FOMA」を2026年3月末に終了することを発表しました。

auは2022年3月末にソフトバンクは2024年1月下旬に3G通信サービスを終了します。

auだけ早いですよね?

今ほとんどの方はスマートフォンを使ってると思いますが、「VoLTE」って聞いたことがあるでしょうか?

「VoLTE」はVoice over Long Term Evolutionの略でヴォルテと呼びます。

Voの後にLTEが付きますよね?現在のスマートフォンのほとんどは4GLTEを使ってます。5Gもスタートしましたが、まだまだ地域が限定的で対応端末も高く、この先の5Gロードマップから考えると完全対応とは言えません。

今日は現在の主流である4GLTEの「VoLTE」について考えてみたいと思います。

VoLTEとは?

現在日本では3G、4G、5Gがあり、携帯電話のネットワークを構築しています。(5Gはまだ限定的なので以下割愛)

スマーフォンの使い方はもちろん電話がありますよね?それとTwitterやFacebookなどのSNS、ブラウザを使って検索したりなどのデータ通信。

この3Gと4Gの二つの通信規格のネットワークの先にインターネットと電話ネットワークが繋がっていることで私たちはインターネットと電話をすることができています。

この電話ネットワークは通信データ上に専用レーン(QoS)を設けているので混雑することはありません。(災害時などの突発的な場合を除く)

VOICE over LTE「VoLTE」とは4G通信規格上で音声通話が出来るということです。

 

ここで4G通信で電話が出来るのなら3G要らないんじゃ?って思いますよね。

そうなんです、しかし3G通信でインターネットや電話を使ってる方もいるので仕方がないです。(ガラケーなど)

またLTEに対応していてもVoLTEに非対応なスマートフォンがあります。これが一番ややこしい原因ですね。(最近の機種には無い)

LTEに対応していてもVoLTEに非対応なスマートフォンでデータ通信をすると4G通信上でインターネットなどに繋がります。しかし電話をするとなるとVoLTEに非対応なので3G通信に切り替えて通話をする仕組みになってます。

LTE対応でVoLTEにも対応しているとすべて4G通信上で行われるため、切り替えの必要もなくスムーズに通話が出来ます。

VoLTEの開始とauの事情

NTTドコモが2014年6月24日からサービスを開始。

auが2014年12月12日からサービス開始。

ソフトバンクが2014年12月19日からサービス開始。

ドコモやソフトバンクはさらに高音質なEVSコーデックにも対応したVoLTE(HD+)を提供開始している。

 

au だけは au VoLTE 対応 SIM と au VoLTE 非対応 SIM(俗にいう黒SIM) に分かれている。

どうして au だけが au VoLTE 対応 SIM と au VoLTE 非対応 SIM に分かれるのでしょうか?

ドコモとソフトバンクはなぜ分かれることはないのでしょうか?

これは3Gの規格に関係してきます。

ドコモ W-CDMA
ソフトバンク W-CDMA
au CDMA 2000

auだけ3G規格が違うのです。

auにとっては音声通話だけを3Gに切り替えるSIMは都合が悪い。(VoLTE 非対応 SIM)

なぜ都合が悪いのか?CDMA 2000は広く使われて無いために設備などの保守部品の確保が難しい。コストがかかり部品の調達も難しくなっている。

なのでauは2022年3月末に3Gを停波してコストダウンをしたいわけですね。ドコモに対して4年も早い3G停波にはこんなからくりがあるのです。

auで格安スマートフォンを利用したい方はauのSIMがVoLTE 対応なのかVoLTE 非対応を考える必要があります。非対応ならSIM再発行で良い。

またauスマートフォンが余ってるから(中古なども)格安SIMを使いたい場合もauスマートフォンがVoLTE 対応なのかVoLTE 非対応なのかを調べる必要があります。

古いauスマートフォンはオススメしません!面倒だから!

VoLTEはIP電話、メリット

VoLTEは4G通信上で通話が出来るとお話ししましたが、つまりIP電話の一種になるわけです。

SkypeやLINEで無料電話が出来ますよね?これと同じ仕組みを使っていますが先に書いたように優先レーンがあり技術も違うので音声通話が途切れたり音質が悪いなどの事は起こりません。

またデータ通信上で音声電話を使っていても音声通話がデータ通信として扱われることもありません。

 

VoLTEで電話をすると3G通信の電話より帯域周波数の範囲が広いためにクリアな音声で使える。

VoLTEに対応、非対応のスマートフォン同士が電話する場合には当然利用するネットワークが異なってきます。

こうなるとVoLTEの特徴であるクリアな音声というわけにはいかないです。

VoLTEは4G で回線を切り替えなくても電話をすることができるのでデータ通信と音声通話の同時利用を可能にします。

なのでスマートフォンで調べ物をしながら電話することも可能です。

最後に

VoLTEを理解していくとauの立場がわかってきました、、、、

現在新しくスマートフォンを買う方や最近のスマートフォンを使っている方は特に考えなくても何も不便はありません。

auの中古のスマートフォンを使うのはオススメしませんが最近のものなら大丈夫でしょう。

auの古いスマートフォンだと面倒になる事が起こるのでよく調べましょう。

5Gはまだまだ普及に時間がかかるため私は無いものと考えています。でも使える範囲が生活圏まで来るのが楽しみではあります。

そういえば今日までですね楽天モバイルのRakuten UN-LIMIT対象製品購入サポートキャンペーン。

明日の夕方に届くので楽しみにしてます。