UQ mobileが新料金プランを発表しました。
合わせて秋に3機種をラインナップに加える。
KDDI代表取締役社長である高橋誠氏が5月14日、2020年3月期の決算を発表したのは記憶に新しい所ですが、その際にUQ mobileを統合することについて述べた。
「市場を見ていると顧客の多様性が進んでいる」としてauとUQ mobileで対応をする事だ、UQ mobileは元々私たちから見れば格安SIMではあるがサブブランドだと認識が多いはずだ。統合する事によって店舗数を減らし、人件費なども改善出来る。
また安さを求めるユーザーにはUQ mobileを案内出来る利点もある。
この時に楽天モバイルの料金プラン「Rakuten UN-LIMIT」に関しても言及している。
KDDIは楽天モバイルに回線を貸しています、「Rakuten UN-LIMIT」が上限2GB→5GBに突然変更したのはユーザーにとってはうれしいですがKDDI側に事前の説明がなく、高橋氏も「正直寝耳に水だった」という発言はとても記憶に残りました。
そんなKDDIですがauは6月1日から新プラン開始へ(今までのはごちゃごちゃして分かりにくかったですからね、、、)
UQ mobileも6月1日からの新プランを発表しました。
UQ mobileの新プラン
UQコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹澤 浩)は、2020年6月1日より、月間データ容量10GBを月額2,980円(「UQ家族割」適用時:2,480円)で使えるうえに、データを使い切っても最大1Mbpsでご利用いただける「スマホプランR」の提供を開始します。
「スマホプランR」は、データ容量超過時および「データ消費ゼロ」の節約モード時でも通信速度が最大1Mbpsでご利用が可能な新料金プランです。
また、「スマホプラン データ増量キャンペーン」も対象となり、キャンペーンの適用条件を満たす場合、月間データ容量最大12GBでご利用いただけます。
新料金プランの提供開始に先立ち、2020年5月27日よりサポートページ「my UQ mobile」等にて、既存のお客さま向けに「スマホプランR」へのプラン変更の受付を開始します。
出典;UQ mobile データを使い切っても最大1Mbpsの「スマホプランR」を提供開始 https://www.uqwimax.jp/annai/news_release/202005252.html 様
思いっきり楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」を意識した料金プランになっています。
なお「スマホプランR」の提供開始に伴い「スマホプランM」および「スマホプランL」は、2020年5月31日をもって新規受付を終了するそうです。
つまり6月1日からは「スマホプランS」と「スマホプランR」の2つで勝負していくことになります。
プランと料金
下のようになります。
プランS | プランR | |
月額料金 | 1,980円 | 2,980円 |
UQ家族割適用時
(2台目以降) |
1,480円 | 2,480円 |
基本データ容量 | 3GB | 10GB |
節約モード時 | 最大300kbps | 最大1Mbps |
通話料 | 20円/30秒(SMS送信料3円) | 20円/30秒(SMS送信料3円) |
通話オプション
24時間国内通話かけ放題 | 1,700円 |
国内通話10分かけ放題 | 700円 |
60分/月の国内通話が定額 | 500円 |
通話オプション加入と「au ID」の登録で「プランS」3GB→4GB、「プランR」10GB→12GBへデータ増量。
その他特徴
データ容量が余ったら繰り越し。
データチャージ可能 100MB/200円 500MB/500円
auエリアなので「人口カバー率90%程度」
「Rakuten UN-LIMIT」との違い
Rakuten UN-LIMITの優位性
- 通話 Rakuten Link使用時;国内通話かけ放題( 一部対象外番号あり)
- SMS Rakuten Link使用時:送信、受信ともに無料
- 楽天エリア:データ使い放題(1日10GB制限あり)
- 1年間無料(2020年5月現在:300万人まで無料キャンペーン中)
UQ mobileの優位性
- エリアが広い 楽天は都心部でもビルに入るとパートナーエリア(auエリア)になる事が多い。 ほとんどのユーザーはパートナーエリア
- 機種を選ばない もちろんau回線がつかめる機種(またはSIMフリー端末)になりますがiPhoneも問題なく使える。。
- 「プランR」ならデータ容量10GB/月 制限モードでも1Mbps 出来れば「プランS」でも制限モードでも1Mbpsにして欲しかった。
- 家族で入れば毎月500円値引き。
感想
楽天に対抗したプランなのが良く分かります。 楽天モバイルに対して高橋氏が「正直寝耳に水だった」と言った答えがこのプランだと考えられます。怒らせちゃったかもね!
しかし、対応機種がかなり少ないRakuten UN-LIMITではありますがRakuten Link使用時にかけ放題な優位性は大きいでしょう。
後は300万人まで1年間無料キャンペーンがある為、現時点(2020年5月25日)ではRakuten UN-LIMITは1年間実質無料状態です。
iPhoneに対応していないRakuten UN-LIMITはかなり見切り発車した感じが拭えません。自社販売スマートフォンを売りたいのは分かるが対応機種が少な過ぎます。また日本で一番多いであろうiPhoneに対応していないは本当にキツイ所だと感じます。使えなくはないが一般ユーザーには敷居が高く、実質データSIMになる。
値段、データ容量、制限時のデータ通信が1Mbps(プランR)な所も楽天に被せてきたのが良く分かります。
楽天に対してエリアの広さと家族割を付けてきたのも大きいですね。
ただ、本当の勝負は2021年3月末からなのは間違いないです。なぜならRakuten UN-LIMITの1年間無料が切れる時期でもあります。
解約ラッシュが始まる事を意味します。
楽天モバイルはそれまでに300万人集めなければなりませんが無料でも不満の声の方が多いのが現状です。300万人集まるかは疑問でもあります。
そこを見越してかけ放題をオプションとし3つ用意することで対策した感じを受けました。電話を受けるのが多いユーザーやかけるのが多いユーザー向けに3つ用意は大きい。
5月25日発表の新機種
OPPO Reno3 A、Galaxy A41、AQUOS sense3 basicの3機種を販売する事を発表しています。
OPPO Reno3 A 価格未定、発売時期6月中旬以降
ディスプレイ | 6.44インチ/1,080x2,400 |
CPU | Snapdragon665 |
OS | ColorOS 7.1( Android10) |
カメラ | メイン:800万画素+4,800万画素+200万画素+200万画素 / サブ:1,600万画素 |
本体メモリ容量 | ROM:128GB / RAM:6GB |
microSDXC | 最大256GB |
おサイフケータイ | 対応 |
防水/防塵 | IPX8/(IP6X |
寸法/質量 | H160.9×W74.1×D8.2mm /175g |
電池容量 | 4,025mAh |
特徴としてはメインカメラが4眼な所とQuick Charge 2.0の急速充電に対応している。画面内指紋に対応。
Galaxy A41 価格未定、発売時期7月中旬以降
ディスプレイ | 6.1インチ / 2,400×1,080 |
CPU | MT6768 |
OS | Android10 |
カメラ | メイン:約800万画素+約4,800万画素+約500万画素 / サブ:約2,500万画素 |
本体メモリ容量 | ROM:64GB / RAM:4GB |
microSDXC | 最大512GB |
おサイフケータイ | 対応 |
防水/防塵 | IPX5/IPX8 |
寸法/質量 | H153×W70×D8.1mm/160g |
電池容量 | 3,500mAh |
特徴としては3眼カメラ搭載で画面内指紋に対応。有機ELディスプレイ。
AQUOS sense3 basic 価格未定、発売時期6月中旬以降
ディスプレイ | 5.5インチ / 1,080×2,160 |
CPU | snapdragon630 |
OS | Androi9 |
カメラ | メイン:約1,200万画素 / サブ:約800万画素 |
本体メモリ容量 | ROM:32GB / RAM:3GB |
microSDXC | 最大512GB |
おサイフケータイ | 未対応 |
防水/防塵 | IPX5/IPX8 /(IP6X |
寸法/質量 | H147×W70×D8.9mm/167g |
電池容量 | 4,000mAh |
特徴としてはIGZOディスプレイを搭載。耐久性が高い端末。顔認証のみ対応。おサイフケータイ無し。 スペックからみてかなり価格を抑えた機種になりそうです。
3機種の特徴
スペックを見る限り価格を抑えた端末になる事が予想できます。
その上で3機種とも特徴を持った機種になっていると思います。AQUOS sense3 basicのおサイフケータイ未対応は驚きですが、、、
3機種ともコストをギリギリまで抑えたんですね。
最後に
UQ mobileを統合することにより新プランをぶつけて来た訳ですが、楽天モバイルは生き残れるのか疑問になってきました。
上の方で書いたように「Rakuten UN-LIMITはかなり見切り発車した」感じが楽天モバイルの幹部が辞めていったことからも良く分かります。
300万人1年間無料キャンペーンはユーザー視点からはありがたいです、バージョンアップしてRakuten UN-LIMIT2.0になった時にユーザーは大喜びでしたが、KDDI側に事前の説明がなく楽天モバイル側が「勝手にやった」行動だった事からも今後の楽天モバイルは心配です。
どこかで見たのですがドコモが拒否したのが今になって良く分かります。
1年で人数が集まるのか、楽天エリアは広がるのか、iPhoneの対応はどうするのか、どれも難しく思えます。
iPhoneはアプリ提供だけなのですがAppleとの問題もあります。
今の勢いだと300万人は無理に思えます。Rakuten Linkのダウンロード数など。iPhoneで使っている人も多いのであくまで目安ですが。
楽天エリアの拡大も1年では難しいでしょう。
せめてiPhoneに対応してから始めるべきだったRakuten UN-LIMITですが、もう発車しているので後戻りは出来ません。
2021年3月末から解約ラッシュが始まります。なぜならほとんどのユーザーは「1年間無料」だから加入している人が多いからです。
つまり「メイン回線」では無いのです。
そんな受け皿を用意したのが今回のUQ mobileのプランだと考えます。